共同通信:記者、提供受けた個人情報を無断で第三者に渡す
毎日新聞 2014年03月20日 22時36分
一般社団法人共同通信社は20日、同社国際局の男性記者(56)が、取材先から提供を受けた個人情報を無断で第三者に渡していたと発表した。特定の病気について複数の個人の症状に関するデータが含まれたUSBメモリーを、医療関係研究者と知り合いの国会議員の2人に渡したという。同社は審査委員会を設けて経緯を調査中で、結果がまとまり次第、処分を行う。データは回収し、提供元に返却したとしている。
同社によると、今年行われた医療関係の会合で、研究者がこのデータを使って発表した。個人を特定できる部分は伏せられていたが、会場内にいた提供元が自分のデータだと気づき、3月初めに同社に抗議し発覚した。
国会議員がこのデータを使ったかどうかは確認していないとしている。提供元について同社は「取材源を守るため公表できない」とし、病名についても明らかにしていない。【岡礼子】