ニュース詳細
規制委「廃炉や汚染水対策最優先に」3月20日 21時40分
原子力規制委員会の田中委員長らが東京電力の廣瀬社長らと面談し、福島第一原子力発電所で汚染水対策を巡るトラブルが相次いでいることを踏まえ、廃炉や汚染水対策を最優先課題として安全対策や作業環境の改善に取り組むよう求めました。
原子力規制委員会の田中委員長と委員2人は20日、東京電力の廣瀬社長ら幹部から福島第一原発で行われている廃炉や汚染水対策の取り組みについて報告を受けました。
福島第一原発ではこのところ、タンクから100トン余りの汚染水が漏れたり、ALPSと呼ばれる汚染水の処理設備の性能が低下して、処理したあとの水をためるタンクに高濃度の汚染水が流入したりするトラブルが相次ぎ、規制委員会の更田委員は「防げた可能性があるトラブルで福島第一原発の廃炉や汚染水対策を最優先事項として、投資を惜しまず、安全対策に取り組んでほしい」と求めました。
また田中委員長は、「基本は、4000人を超える作業員の安全と士気を維持するための環境改善だ。原発事故の対応は国民への約束だと受け止めてほしい」と述べました。
これに対し廣瀬社長は「指摘をしっかりと受け止め、前に進みたい」と応えました。
面談のあと、廣瀬社長は「投資を惜しんだとは考えていないが、後手に回ったと反省している。トラブルがあったALPSの稼働など、汚染水を減らす計画が進むようトップとしてしっかり取り組みたい」と述べました。
[関連ニュース]
|
[関連ニュース] 自動検索 |
|
[関連リンク] |
|