千鳥(刀)

登録日 : 2012/03/24(土) 13:49:21
更新日 : 2014/03/01 Sat 14:55:10
所要時間 :約 2 分で読めます




分類:日本刀

世紀:戦国時代

所持者:立花道雪

読み方:チドリ

千鳥とは戦国時代の武将立花道雪が持っていた刀である。

武勇に優れた道雪は『千鳥』と名付けた日本刀を常に携えていた。

千鳥の名前の由来は柄の部分に千鳥の浮き彫りがあったからと言われている。

【作風】
千鳥の銘は伝わっていないが、道雪と同時代の豊後刀工の作ではないかと思われる。
豊後刀工の作風は『折れず、曲がらず、よく切れる』と武将好みの実戦的な刀であった。

【別名、ライキリ】
千鳥と呼ばれたこの刀だが、雷切とも呼ばれている。
何故雷切と呼ばれているかと言うと、外に出ていた道雪の近くに落雷があったが、
落雷を千鳥で斬りながら生き延びたという逸話がある。
だが、この落雷時に感電し半身不随になったと言われている。

【雷神】
道雪は半身不随になってからも合戦の最前線で指揮をとり、
37回もの戦に勝利し一度も負けることが無かった。
その戦いぶりと名刀『雷切』の名から人々は道雪の事を雷神と称したのだ。
しかし記録では半身不随になったあとの秋月氏との合戦で、
「自ら太刀を振るい、武者7人を斬り倒した」というものが残っており、
この年代の資料にも輿に乗っていたという記述は一切無い


【創作作品の扱い】
戦国ものでは雷切の名で立花家関係者の武器としてたまに登場している。
……しているのだが、他との差別化のため雷のようにギザギザだったり、
果てはチェーンソーと化していたりと殆ど原型を留めていない。

また、ファンタジー作品では村正や村雨などメジャーな刀に押されてあまり登場していない。
ナルトでは刀としてでは無いが千鳥と言う技で出てくる。
やはりこちらも別名雷切でカカシが雷を斬った逸話からそう呼ばれるようになったとか。

【現在】
福岡県柳川市の御花資料館に現物の千鳥が所蔵されているが、展示はされておらず一般では見ることが出来ない。

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