【社会】容疑者、四国や九州を転々と逃走 豊川殺傷事件愛知県豊川市三蔵子町の会社員新井義介さん(61)方が全焼し、焼け跡から首を切られた新井さんの遺体が見つかった事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された住所不定、無職久保知暁容疑者(42)が、逮捕されるまでの2週間、漫画喫茶などで寝泊まりしながら、九州や四国地方を逃げ回っていたことが、捜査関係者への取材で分かった。久保容疑者は「新井さん方から約40万円を持っていった」と供述しており、豊川署の捜査本部は、久保容疑者が奪った金を元手に逃走していたとみて調べている。 逮捕容疑では、久保容疑者は5日未明、新井さん方で妻の博子さん(59)の胸を刃物で刺し、殺害しようとしたとされる。久保容疑者は新井さんの元部下。「新井さんから解雇を通告され、恨んでいた」と話し、新井さん殺害や火を付けたことも認めている。 捜査関係者によると、久保容疑者は事件後、車で九州地方に逃走。移動しながら、各地の漫画喫茶などで寝泊まりしていた。一時は豊川市付近まで戻ってきたが、再び四国地方に向かったという。パチンコ店などに立ち寄った形跡もあった。18日夕、高松市内のスーパー銭湯にいたところを、捜査員が発見。市内の警察署で逮捕した。所持金は6万円程度だったという。 新井さん方からはキャッシュカードもなくなっており、13日には和歌山市内で、何者かがこのカードを使い、現金自動預払機(ATM)から金を引き出そうとしたことも判明。逃走資金に困った久保容疑者が引き出そうとしたとみている。 火災は5日午前3時50分ごろ、近くの住民が発見。木造2階建て住宅約120平方メートルを全焼した。捜査本部によると、久保容疑者は前日の4日、豊川市の自宅アパートを引き払い、午後1時半ごろ、宅配業者を装って新井さん方を訪問。久保容疑者は博子さんを2階に連れて行って手首を縛り、新井さんの帰宅を待ち伏せしたとみられる。 捜査本部は20日午後、久保容疑者を名古屋地検に送検した。 (中日新聞) PR情報
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