あるセルをコピーしたとき、
値や(通常の)書式は上書きされる(いままでのプロパティは消える)が、
条件付き書式だけは、元の「書式ルール」とコピーされてきた「書式ルール」が
両方活きる仕様になっている。
うっかりカタカタとコピーしていると
あっという間に
スパゲッティな書式ルールが増殖して、2003で開けなくなる。
もちろんその後のメンテも手間だ。
このとき2007では表面上
何も起きてないように見えることが多いから、始末が悪い。
2010では改良されたのか?
オプションで選択とか。
A「適用先(範囲)に隣接してコピーすると、適用先が自動拡大する」
シンプルな使い方をしている分には便利な機能なのだが、
以下のようなケースでは@と相まってヤッカイ。
【前提】
これは大きな表の一部で、各範囲は実際には、いちいち個々に手入力するには面倒な位のサイズがある。
また広範にゼロ値の表示が必要とされていて「オプション」のゼロ値表示はON。
範囲Aには各セルに値や式が入っているが、
たとえばB3の入力が無い(あるいはゼロ)場合は、見やすさのため、列B(B3:B7)を非表示にしたい―とする。
※「その月はその商品の売り上げが無い」とか。
この場合、通常は、範囲Aの中で数式が混合参照されるよう、以下のように入力する。
書式)フォント色=白
適用先) $B$3 : $D$7
数式)=(B$3=0)
これで例えばC3がゼロの場合でも、列Cが白文字になってくれる。これはこれで便利。
範囲C(横方向)へのコピーも出来る。
でも、ここからが問題で、
この一群の行を増やそうとして(集計する商品を増やす・・イメージ)、
「行コピー」→「コピーしたセルを挿入」
で(これも定番操作のはず)、範囲Bを作ろうとすると、
適用先) $B$3 : $D$12
数式)=(B$3=0)
つまり全体で1つのルールとなってしまい、
思うような結果にならない。
また、それでは・・と捻って、
「コピーしたセルを挿入」する場所を、1ブロック飛ばした行13の前にしたりすると
ますますトリッキーな結果になる。(ここでは説明しませんが。)
ポイントは以下の2つ。
<a>適用先を自動連結するかどうか選べるようにする。
<b>数式を、適用先(範囲)を基準としたローカルセル番地で扱えるようにする。
(ローカルの中でも混合参照できるような)
これも2010では実現しているのでしょうか?
まあ、数式に OFFSET をガシガシ書いたりすれば、出来ないことはなさそうだけど。
私の場合は、
範囲に「条件付き書式を、クリア→所要のルール設定する」マクロを書いて、
手間を減らすことでヨシとしたけど。