燦燦会であいさつする巨人の原監督(左)。右から2人目は井端=東京都千代田区で(代表撮影)
|
 |
巨人・原辰徳監督(55)が19日、井端弘和内野手(38)の中日からの移籍がチームにさまざまな効果をもたらしていると明言した。この日夜、東京都内のホテルで開かれた財界人による後援会「燦燦会」であいさつ。チーム力の底上げにも貢献していると紹介した。
首脳陣、選手がそろった会場。原監督は新入団野手の中で真っ先に井端の名を挙げた。当初は同じポジションを守る坂本の刺激になると思っていたと語った上で、井端の加入で刺激を受けた人物がチームにいると明かした。「高橋由伸です」。意外ともいえる名前だった。
高橋由と井端は1975(昭和50)年生まれの同級生。大学時代から交友があり、2001年の野球W杯、2003年のアテネ五輪アジア予選で日本代表の仲間として戦った親友だ。巨人でも練習中から行動をともにすることが多い。
「由伸は(井端と)競い合うように強い練習をしております」と原監督。今季の選手に求めるものはチーム力を高めるための競争。チーム最年長の2人は互いに刺激しあって、レギュラーの座を狙っているが、指揮官は「思い描いたものよりもパワーを増したなと思う」と言い切った。
◆新人工芝にも対応
井端はこの日、東京ドームで行われた全体練習に参加。ほかのナインが四苦八苦した深い新人工芝にも難なく対応し、守備練習では軽快な動きを見せ続けた。今や、チームの進撃に欠かせない存在の背番号2。原監督の信頼も日に日に高まるばかりだ。 (川越亮太)
この記事を印刷する