法的根拠曖昧なブラックボックス 「基金」はデタラメの温床だ
2014年3月19日 掲載
不透明なカネは他にも/(C)日刊ゲンダイ
基金の問題点について、19日の参院予算委員会で追及した大塚耕平議員がこう言う。
「かつて『補助金』が天下り組織等との癒着の温床といわれましたが、いまその疑惑は『基金』に向いています。実は基金は、財政法上、きちんと規定されていないのです。法律に規定された予算の可決により、“後付け”で法的根拠が付与されているに過ぎません。そのうえ、年次ごとの報告書も作成されず、運用の実情が不透明です。何年にもわたって続く復興予算など、確かに基金の仕組みが有用なケースはあると思いますが、ガバナンスが利いていないことは大問題です」