愛知県豊川市で全焼した住宅から会社員、新井義介さん(61)が遺体で見つかった事件で、新井さん名義のキャッシュカードから事件後、現金が引き出されそうになっていたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。県警豊川署捜査本部は、殺人未遂で逮捕した久保知暁容疑者(42)が、逃走中に現金を引き出そうとした疑いがあるとみて調べている。
捜査関係者によると、新井さん宅が全焼してから約1週間後、和歌山市内の金融機関のATMで、新井さん名義のキャッシュカードが何者かに使われ、現金が引き出されそうになった。カードは凍結されていたため、引き出されることはなかったという。捜査本部は強盗殺人容疑も視野に調べる。
捜査本部によると、久保容疑者は4日昼、新井さん宅に侵入。新井さんの妻、博子さん(59)を縛ったうえ、夕方以降に帰宅した新井さんを殺害したとみられる。久保容疑者は5日未明、博子さんの胸を刃物で刺し、新井さん宅に火をつけた後、車で逃走。西日本を転々としていたという。
また、新井さんと久保容疑者が勤務していた塗装会社社長、喜多秀和さん(38)は19日、豊川市内で記者会見。久保容疑者について、「周囲とトラブルを起こし、配置転換しても変わらなかった」と指摘。久保容疑者の解雇は社長と新井さんが言い渡したといい、同容疑者は「なぜ私なのか」と驚いた様子だったという。
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