メロンパン、チョコレートパン、イチゴジャムパン……みなさんが一番食べるのはどのパンですか? 身近な存在の菓子パンですが、裏面の原材料を見ると添加物の多い食品の代表格であることが分かります。
パンの製造にイーストフードや乳化剤などが使われるほか、中のチョコレートやジャムに添加物が使われていることが多いため、トータル的にどうしても使われる添加物の量や種類が多くなる傾向があるのです。
科学ジャーナリスト・渡辺雄二さんの『食べるなら、どっち!? 不安食品見極めガイド』によると、菓子パンの中でも添加物が比較的少ないものは、あんパンやメロンパンなのだそうです。そこで、今回は、手軽に食べられる菓子パンの中でも、添加物が少ないヘルシーなものをご紹介します。
■添加物が少ないのは”あんパン”
まず、膨張剤の役割を果たすイーストフードは、ガスが多く含まれるために、フワフワした弾力性がなく味わいのないパンになってしまいます。また、16品目あるイーストフードの中から何種類かが使われますが、中には毒性の強いものもあります。
製品ごとに見ていくと、『つぶあんぱん(セブン-イレブン)』にはイーストフードが使われていません。香料を使っている点に多少の不安が残りますが、増粘剤として使われているペクチンは、リンゴやサトウダイコンから抽出された多糖類なので、安全性に問題はありません。
対して、『ヤマザキ うぐいすぱん(山崎製パン)』はイーストフードのほかにも、発ガン性やその疑いが持たれるタール色素の黄4と青1が使われています。
また、黄4はじん麻疹を起こすことでも知られています。なので、シンプルなあんパンを選んだほうが良いということになります。
■メロンパンvsチョコレートパンvsイチゴジャムパン
各メーカーから出ているメロンパンも添加物が少ないほう。『特撰メロンパン(フジパン)』は、香料などはっきりと添加物の種類が明記されていないところが気になるものの、添加物が4種類と少なく、選んでもOK。
対して『コロネ ミルクチョコクリーム(山崎製パン)』は、全部で13種の添加物が使われています。中でも気がかりなのは、保存料のソルビン酸K。これは、ソルビン酸にK(カリウム)を結合させたものですが、細胞の遺伝子を突然変異させたり、染色体異常を引き起こすといった作用があり、ガンの発生とも関係があると言われています。
また『チョココロネ(神戸屋)』も添加物が11種類、『パスコ 果肉入りいちごジャムパン(敷島製パン)』も14種類と多いのが特徴です。
メーカーによっても違いますが、パンの種類によって使われる添加物に違いがあることが、お分かりいただけましたかでしょうか? アレルギー体質の人や身体が過敏になっている時は、添加物の影響を受けやすいので、特に気を付けたほうが良いでしょう。
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【参考】
※ 渡辺雄二 (2013) 『食べるなら、どっち!? 不安食品見極めガイド』 (サンクチュアリ・パブリッシング)