行儀の悪い子どもを見ると、何だか嫌な気持ちになりますよね。
「自分の子どもはそうなってほしくない」と思う方は、株式会社パワーキッズ創業者・立石美津子さんの著書『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』を読んでみませんか?
実は、この本を読むと普段やりがちな親の行動で子どもの行儀は悪くなってしまう、ということがよ~くわかるのです!
それでは、実際どんなことを親がやってはいけないのか? 立石さんの著書を引用しつつ、具体的に説明していきます。
■1:大きくなってからしつけを始めている
まず、「まだ小さいのにしつけなんて……」と思って、放任するのはNGです。
立石さんは、「悪い習慣は大人になってからつくのではなく、小さいうちから親が付けている習慣」だと言います。
「”品性”は、大きくなってからは身につかず、生まれてから幼児期の間にしか養われません。したがって、しつけは子どもが生まれたらすぐに始めましょう」
例えば、「机から下りなさい!」と怒ってばかりいるお母さんがいます。ガミガミ言っているのに、子どもがちっとも言うことを聞きません。
これは「小さいから机にのっても、まぁいいか!」とある期間、何も注意しないで途中からしつけを始めているので、怒ったり叩いたりしないと机から下りなくなってしまっているからです。
赤ちゃんでも机の上に乗ったとき、普段より少しばかり怖い表情と低い声、声のスピードもゆっくりと「机から下りてください」と言うと、いつもと違う空気を察し、0歳・1歳児でも机から下ります。
■2:真剣に叱っていない
ママに向かって、「くそばばあ」とひどい言葉を使うことがありますよね。
こんなとき、「ママお婆さんじゃあないわよ、うふふ……」と中途半端な叱り方をするのもNGです。理由は、怒っているんだか喜んでいるんだかわからないからです。
「言ってはならないことを言ったときには、厳しく叱ってください」
中途半端だと、注意する度に「くそばばあ!」と言い、親を敬う気持ちを持たない子どもに育ってしまいます。
■3:悪いことをしたときだけ叱っている
片付いているときは何も言わないで無視するのに、散らかしているときだけ「どうして散らかすの!」と怒鳴る。食事中こぼさないで食べているときは何も言わないで、汚したときだけ「もっときれいに食べなさい」と怒る、というのもNGです。
片付けている&こぼさないで食べている子どもにしてみればせっかく頑張っているのに親がそれに全く気づかず、褒めることも認めることもしなければ態度はまた元に戻ってしまいます。
”叱る”ことと”褒める”ことはセット。いつも叱ってばかりにならないようにしたいですね。
■4:粗暴なのを「のびのびして子どもらしい」と勘違いしている
元気な子と、粗暴な子は違います。粗暴なのに、「うちの子、のびのびとしていて子どもらしいわ」と錯覚していませんか?
スーパーの鶏肉をパックの上からブスブスと指でつぶしたり、友達を叩いたり蹴ったり、授業中に席を頻繁に立ったり……。
こんな子どもを、「元気な子」の一言で済ますわけにはいきません。やっていいことと悪いことを、しっかりとしつけることが大事です。
■5:知っている人に挨拶していない
あなたは普段、親しくなくても同じマンションの住人とエレベーターで一緒になったら自分から先に「おはようございます」と挨拶していますか? もし、知らんふりをしているようでしたら、子どもにマナーは身に付きません。
子どもは真似をする天才です。知っている人に会っても黙りこくっている、こんな親の後ろ姿を子どもはしっかりと観察し学習しています。そして、挨拶ができない大人に育ちます。
「挨拶ができる子になってほしい」のならば挨拶する親でなくてはなりません。親の思う通りになんか、子どもは育ちません。親のしているように育ちます。
最近よく、電車内で行儀の悪い子どものことが話題になりますよね。これは、親が電車内にお菓子を食べたり、大声を出したり化粧をしているのを子どもが見て、いつの間にか真似していることもあるのです。
ちなみに、上記以外の親のNG行動も、『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』にはたくさんつまっています。
かなり辛口の本ですが、「私の行動、大丈夫?」と思ったら、ぜひ読んでみてください! あなたは「あぁ、やってしまっている」がいくつ当てはまるでしょうか……。
【参考】