◇ヤクルト3−2楽天
手術からの完全復活へ向け、1イニングを投げたヤクルト館山=埼玉県戸田市の戸田グラウンドで(竹村和佳子撮影)
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6度目の手術からの完全復帰を狙うヤクルト・館山昌平投手(33)が18日、埼玉・戸田グラウンドで行われたイースタン・リーグの楽天戦で本格的に実戦復帰した。1イニングを投げて1安打、1死球で1失点(自責点はゼロ)に「全体的に良くない。思ったところにコントロールできた変化球は1球しかなかった。試合なのに、ブルペン以上のモノが出せなかったのが残念」と不満顔だが、それは館山自身の求めている水準が高いからだ。
昨年4月に右肘、6月は股関節を手術し、2月25日ロッテ戦で復帰登板したが、12球で違和感を訴え降板していた。それから約3週間、2軍で再調整してきたが「リハビリ組ではなく、チーム本体で投内連係やバント処理など全メニューに入っていた」。前週は1日おきに計4度、ブルペンで投球練習したという。
この日は2番手として6回に登場し、26球投げた。中前打と死球での2死一、二塁に、打ち取ったはずの三ゴロを野手が後逸した間に二塁走者が生還した。だが、チェンジアップ以外の全球種を投げ、直球の最速は143キロをマークし、バットを2本へし折った。
台風並みの春一番が吹き荒れたこともあって1イニングで交代したが「次はイニングまたぎで投げ、週1に合わせてパフォーマンスが出せるようにしていきたい。(1軍復帰まで)2カ月かかることはないと思う」と、ローテ復帰を見据え、一段ずつステップアップしていく。(竹村和佳子)
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