中国への直接投資額が大幅に増加

3月18日 20時36分

中国のことし１月と２月の海外からの直接投資の額は、景気の回復するアメリカからの投資が大幅に増えたことなどから、去年の同じ時期に比べて１０．４％の増加となりました。

中国商務省によりますと、ことしの１月と２月に中国で工場を建設するなど外国企業による直接投資の総額は１９３億１０００万ドルで、去年の同じ時期に比べて１０．４％の増加となりました。
これは、景気の回復するアメリカからの投資が去年の同じ時期に比べて４３％余りと大幅に増えたことなどによるものです。
また去年まで発表されてきた日本からの投資額については、１月に続いて今回も明らかにされませんでした。
一方、このところ、通貨・人民元のドルに対する為替レートの値下がり傾向が続いているのは、中国政府が輸出を有利にしようと意図的に誘導しているためではないかとする指摘について、商務省の沈丹陽報道官は、「ことし１月と２月の状況を見ると、人民元が値下がりしているのに貿易黒字は減った」などとして、そうした指摘は当たらないとする見解を示しました。