水平社宣言:世界遺産に申請…奈良の財団など

毎日新聞 2014年03月19日 11時39分(最終更新 03月19日 11時57分)

 水平社博物館=奈良県御所(ごせ)市=を運営する奈良人権文化財団などは19日、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」の言葉で知られる「全国水平社創立宣言(水平社宣言)」など15点の世界記憶遺産登録を目指し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に申請書を送った。2015年の登録を目指す。

 申請者は、同財団と宣言を所有する崇仁(すうじん)自治連合会(京都市)。宣言や水平社の創立趣意書、水平社のシンボル「荊冠旗(けいかんき)」などを申請した。宣言は1922年3月3日、京都市であった創立大会で読み上げられた。

 水平社博物館の駒井忠之学芸員は「差別は日本だけの問題ではない。登録されれば、世界の人権意識の高揚にもつながるはず」と意義を語った。【釣田祐喜】

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