なんでも、現代の工業化社会は持続不可能な資源消費欲求の重みに耐え切れなくなって崩壊する運命にある、貧富の二極化がこれを加速しており、この崩壊におそらく逆戻りはないだろう、というんですね。
調査は「Human And Nature DYnamical (HANDY)モデル」をベースにしたもので、
アメリカ国立科学財団が出資するSESYNCの応用数学者サファ・モテシャリ
(Safa Motesharri )氏を筆頭に自然・社会科学分野の科学者たちが領域横断的に行ったもの。
結果は論文審査のある理系の学術専門誌「Ecological Economics」に掲載中ですが、
政策研究開発研究所事務局長のナフェーズ・アーメド博士(Dr. Nafeez Ahmed)がもっと
分かりやすい言葉で英紙ザ・ガーディアンにまとめてますので、そちらから骨子を
引用させていただきますね。
ローマ帝国も、それに劣らず高度だった漢文明も、モーリャ王朝文明もグプタ朝文明も、
数多あるメソポタミア帝国の文明も、みな崩壊した。これは高度に進化した複雑で
創造性豊かな文明も、もろくて永久ではない何よりの証拠だ。(論文より)
研究班ではこうした過去の崩壊例から人間と自然の力学を調べ、文明衰退に大きな役割を
果たした要因(つまり今の崩壊リスク特定に役立つ要因)を特定した。これが人口、気象、
水、農業、資源だ。
以上の要因が相まって、資源浪費と貧富の差という2つの社会状況が生まれると、
その文明は崩壊する。「過去5千年」の歴史の中で「文明崩壊の特徴や過程で中心的役割を
担った」のはこの2つの現象だった。
http://news.livedoor.com/article/detail/8640922/