2014年3月18日23時40分
安倍晋三首相は18日の衆院本会議で、慰安婦問題をめぐる1993年の河野官房長官談話について「安倍内閣で見直すことは考えていない」と、改めて見直しを否定した。共産党の赤嶺政賢氏の質問に答えた。歴史認識についての質問で、河野談話への言及はない問いだったが、首相は14日の参院予算委員会と同じ答弁をした。
首相は24日からのオランダでの核セキュリティーサミットの際、日米韓首脳会談を模索している。答弁は韓国に配慮したものとみられる。首相は公明党の遠山清彦氏の質問に対し「韓国は基本的価値と戦略的利益を共有する最も重要な隣国だ。核セキュリティーサミットに出席し、未来志向の関係構築に向けて引き続き尽力する」と答弁した。
一方、首相が河野談話の見直しを否定したことに関連し、韓国外交省の趙泰永(チョテヨン)報道官が会見で「河野談話を修正しないだけでは問題は解決しない」と主張したことについて、菅義偉官房長官は18日の記者会見で「日本の立場は全て明らかなので、理解を求めていきたい。それだけだ」と語り、河野談話を見直さないとする首相の答弁で十分との認識を示した。
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