さらに、この素揚げのコオロギとミルワームを使い、みんなでチャーハンやピザ、クッキーなど5種類の料理を作って試食した。チャーハンをよそう母親に「お母さん、コオロギいっぱい入れてや」とねだる子供。私もコオロギ山盛りに、と言いかけた自分に驚いた。
この日の講師を務めたのは、大阪国際大准教授、西岡ゆかりさん。「虫はおいしい」と訴えている栄養学が専門の研究者だ。「虫というと大人には先入観がありますが、子供にはありません。子供のうちに虫が食べられるということを知るのはいいことです」と話す。「食べることができると思うだけで災害時に受けるストレスが違ってきますからね」。
栄養価の高い昆虫
今回使った虫はペットショップでエサとして売られていたもの。養殖されたもので「グラム単位で計算したら松阪牛より高価」(西岡准教授)という高級品であり、衛生面などにも十分に注意が払われている。