2014年3月18日23時57分
沖縄県八重山地区(石垣市、竹富町、与那国町)で使う中学公民教科書が割れている問題で、下村博文文部科学相は18日の記者会見で、2市町と異なる教科書を使う竹富町について「(2市町の教科書と)両方を使ったらいい」と述べた。同町教育委員会が2市町と同じ育鵬社版を教科書に選ぶのを前提に話した。
文科省は町教委を違法として、地方自治法に基づく是正要求を出した。下村氏は「別の教科書(東京書籍版)をすでに購入していると言うなら、二つ使って子どもたちに記述の違いを学ばせれば、物事をより客観的に判断するいい材料になる」と話した。一方、新年度直前の国の是正要求に批判があることに対し、「ずいぶん前から丁寧にお願いしてきた。今になって『間に合わない』というのは言い訳だ」と指摘した。
竹富町教委は2011年、使う教科書を決めた3市町の協議手順に疑義があるとして育鵬社版の使用を拒み、東京書籍版を独自に使っている。
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