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放送番組審議会

tv asahi「放送番組審議会」からのお知らせ

第547回 放送番組審議会報告 2月21日(金) 開催

■出席者(敬称略)

堀田   力  委員長
見城  徹  副委員長

(五十音順)
市村  友一  委員
内館  牧子  委員
小倉  純二  委員
関川  夏央  委員
田中  早苗  委員
野際  陽子  委員

■欠席者

黒鉄  ヒロシ  委員
藤田  晋  委員

課題番組

「中居正広のミになる図書館」

<評価点>

●司会の中居正広さんは本当に上手い。瞬発力や反応力、頭の良さは抜群である。

●劇団ひとりの茶々入れもなかなか面白く、いいところでいい話を持ってくる。Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんも意外にハマる。

●『買い物好き芸能人』のように、芸能人にうんちくを語らせるものは沢山あると思うので、より考えて欲しい。このパターンは黄金の鉱脈であるかも。

●『わかるワァ〜品評会』のX字の机の配列が面白く、俯瞰で見せたり、カメラワークもなかなか上手い。音楽も考えられていた。

●そろばん10級に挑戦した『大人が1週間本気で頑張ったら』は、非常に面白かった。やはり人間の基本能力はここにある。それが子どもたちと上手くかんだ、爽やかな青年の面白味があり、非常に感動した。

<課題・提言>

●この番組は、よく言えば間口が広い。別の言い方をすると捉えどころがない。いろいろ試して毎回変わっている。

●マツコさんと有吉さんの番組が、社会に対して批評的であるのに対し、そういう批評精神は持っていない。だから悪いと言うのではなく、基本的にそれで視聴率が良くて楽しく作れればそれでいい。しかし、視聴率が1.5%ぐらい落ちているのは、何らかの抵抗感があるのかもしれない。

●日本人は、題名にあるように、ミになるとか、勉強することが好き。『美文字』は、中塚翠涛先生がいることで、勉強した気分になる、得をした気分になるところがよかった。『わかるワァ〜品評会』も単なる“あるある話”で済まさず、最終的に、こうすれば人生が切り開かれる、強く生きられるなど、同じ立場の人を勇気づけられる形にしたらミになるのでは。

●『わかるワァ〜品評会』が、番組の印象を平凡にしている。尖らせていない。わりと言い古されたことで、「わかるワァ〜」より「古いワァ〜」という感じがする。テーマとゲストが勝負。

●トークバラエティーとしては水準以上だが、同じような出演者なので、いくぶん話が見えてしまう。少し教養番組寄り、ドキュメンタリー風なアプローチで工夫していただきたい。

<局側見解>

●『美文字』の賞味期限が切れ、その後を非常に悩んでいる。中居さんというスターに、非常にいい司会をしていただいているのに、企画が迷走している。バラエティー番組が要素を詰め込みすぎてザワザワしている、うるさいというのは、最近感じているので、そこを整理してきちっと伝えるようにしていきたい。

●視聴者の体験の中にもある、いわゆる“あるあるネタ”と、そのコミュニティーの中では常識的だが一般の人は知らないというものがある。そこのバランスではないだろうか。“わかる! わかる!”と“へーえ”のバランスをいろいろ試して、一番面白いところを探っていきたい。

●作っている側としても、「こんな番組です」と一口では説明できないぐらい色々な企画をやっている。それが悪いところ、よく分からないところであると思う。しかし今後、ヒットするような企画が生まれるまでは、捉えどころがない状態でも、何とかやっていきたい。楽しめて、知らなかったことを知ることができたと思えるような、“図書館で見たことのない本を見つけた”という感じでいければいいと考えている。

<社長からの報告>

●視聴率は年度の争い。1か月余を残し、プライムタイム、プライム2がトップ。全日、ゴールデンが2位。

●ベルリン国際映画祭で、出資映画「小さいおうち」(山田洋次監督作品)の黒木華さんが最優秀女優賞を受賞。

●1月放送の、松本清張二夜連続ドラマスペシャル 昭和の二大未解決事件・第二夜「黒い福音」が、ギャラクシー賞 2014年1月度月間賞を受賞。

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