2014年3月18日12時49分
東京都板橋区で17日夜、車やコンビニエンスストアの店内が燃える不審火が7件相次いだ。警視庁は同日、駐車中の乗用車にライターで火を付けたとして、朝日新聞販売所(ASA)従業員、長岩拓人容疑者(32)=同区大山西町=を器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。
長岩容疑者は「むしゃくしゃしてやった」と逮捕容疑を認め、他の6件についてはあいまいな供述をしているという。同じ時間帯に近くで民家が全焼し、女性1人が死亡する火事が起きており、板橋署は関連を調べている。
署によると、17日午後10時すぎから午後11時までに、同区大山金井町と大山町で車計5台とコンビニエンスストアの店内の商品が燃える不審火が相次いだ。現場はいずれも半径約150メートル以内で、約1時間の間に出火していた。
午後11時ごろ、大山町の駐車場で、長岩容疑者が立ち去った直後に乗用車のバンパーから火が上がったのを近隣住民が発見。連絡を受けた署員が長岩容疑者を取り押さえた。長岩容疑者は酒に酔っており、ライターを所持していた。
一連の不審火が起きたのと同時刻の同日午後10時10分ごろには、大山金井町の民家から出火。木造モルタル2階建て住宅約100平方メートルが全焼した。この家に住む登坂ふみ子さん(88)が搬送先の病院で間もなく死亡し、60代の長男とみられる男性も重傷を負った。
販売所によると、長岩容疑者は2月18日から販売所に勤務していたという。
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〈朝日新聞東京本社販売局の話〉 弊社の取引先である販売所の従業員がこのような事件で現行犯逮捕されたことを、大変重く受け止めています。弊社としても厳しく対応し、販売所に対して従業員への教育を徹底するよう強く求めていきます。
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朝日新聞社会部
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