前回UbuntuでのSoftCasに失敗したのだが、Ubuntuの元となったディストリビューションであるDebianでの成功例をコメント頂いたので、同様の方法での動作検証を行ってみた。

検証はUbuntu 13.04の64bitで行う。
今回はPT2のドライバ等のインストールは手動で行うことにした。

まずは、必要となるパッケージをダウンロード。
新しいバージョンだといろいろ問題がありそうなので、全て古いバージョンのものをインストールする。

まずは、以下のコマンドを実行。


なお、当たり前だが最後のコマンドは他のdebパッケージの置いてあるフォルダで行わないように。
で、パッケージインストール完了したら、以下を実行してapt-get updateを行ってもバージョンが上がらないようにする。



パッケージ導入後、recpt1のインストールまでを進める。

●arib25
●pt2ドライバ&recpt1
●既存のpt2ドライバを無効化
解凍後、移動したフォルダ内で以下のファイルを作成していく。
今回、Makefileにも修正が必要となるためソースをそのまんま記述。

●winscard.cpp
●Makefile
上記2ファイルを設置後、コンパイルを実行し既存の「libpcsclite.so.1.0.0」と入れ替える。


make
cp libpcsclite.so.1.0.0 /lib/libpcsclite.so.1.0.0
ldconfig
これで録画、再生ができるかテスト。


recpt1 --b25 --strip 22 120 test.ts
結果…




(゚Д゚)

(;つД⊂)ゴシゴシ


(;゚Д゚)


なん…だと…


どうやら、arib25の実行において「libpcsclite.so.1.0.0」が使用されていたようだ。上書きした「libpcsclite.so.1.0.0」を元に戻したところ、通常のarib25が動かない状態での録画はできた。

一応、この方法でDebianはできたという話だけど…
発生するトラブルの起因として考えられるのって、カードの有無に関する制限が他のディストリよりもきついからのような気がする。


正直、LinuxでSoftCasを使用したい場合はUbuntuは諦めてCentOSかDebianに移行した方がいいと思う。
どうしてもUbuntuでやるなら、SoftCasではなくSoftarib25を採用することを薦める。(ただ、Softarib25はコンパイル実行時点においてカードリーダーとB-CASカードが必須だったような気がする。gitでクローン可能なので、ソースへのリンクは貼っておいた。)

物理的に別サーバを稼働できず、かつUbuntuを潰せないならばKVMやVMwareESXiでPT2(ESXiの場合はPT3。PT2はパススルーしてもうまく使えないので。)を載せて、ゲストOSにパススルーしてCentOSやWindows等で使った方が現実的な気がする。Ubuntuはゲストとして別途立ち上げるか、KVMホストとして使えばいい。