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第六十一話

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 赤松・椎名系作品 > 恥ずかしながら戻ってまいりました!~GS横島忠夫の再演 > 第六十一話



月編続きです。





「第三司令部、大破!」
「神無月より入電、戦力維持できず!!」
「朧より入電、23区画投棄、23区画投棄!!」

 月神族総合司令部は、阿鼻叫喚の様相を呈していた。
 豊富な魔力に支えられた彼女らは、その魔力があることが当たり前になっているために、魔力のやりくりが当たり前の地上勢には圧倒されてしまうのだ。

「カグヤ様! 援軍は、援軍は!?」
「現在、地球重力県を脱したと報告が来ています」
「・・・では、あと二日は待たねば成りませぬか・・・」
「姫、本陣は持ちませぬ!!」
「姫、打って出ましょう! 月神族の心意気を・・・!」

 混乱と錯乱が渦巻く中、地殻変動のない月で大振動が響き渡る。

「何事ですか!!」

 カグヤの声と共に、一瞬司令部の照明が消える。
 非常照明の「赤」がともり、ノイズ交じりのメインスクリーンが起動。
 そこには、舞い上がる砂塵と、その中心にあるアポロ型突入艇が突き刺さっているのがわかった。

「船籍判明、地球です! 援軍です!!」

 わっと盛り上がる司令部だったが、突入艇からは何のアクションもなかった。

「・・・姫、もしや・・・」
「信じましょう、信じましょう!」

 ぎゅっと拳を握るカグヤだったが、別のスクリーンの復活で希望の日がともる。

「カグヤ様、突入艇上空に三体の人影、内二体から電文が送られています」
「読み上げなさい」
「読み上げます・・・。『援軍と言われてきたが、別に倒してしまっていいのだろう?』」

 ぐっと息を吸ったカグヤは、壮絶な笑みと共に、指令を発する。

「援軍に電文、思うが侭に!! さぁ、月神族よ! 名を賭ける瞬間が来ました。戦いなさい、我が娘たち!!」
「「「「「おおおおおおおおお!!!」」」」」

 半死半生だった月神族が、その号令と共に息を吹き返す。
 希望の光と成った三体の人影は、猛烈な勢いで真族残党本部へ突き進んでいた。

 

 

 

 

 

 


 人界より入手したG3という霊的強化服は、魔界の技術も取り込んで素晴らしいものとなった。
 下級魔族が中級以上の力を発揮し、そして持続できるのだから。

 しかし、同じように人間や神族も装備強化している関係で、パワーゲームとしては負けがこんで来ていた。
 所属不明の対魔勢もおり追い詰められた彼らは、前線基地の設営を決意した。
 常に地上を狙いつつ、隔絶した魔力の天地。
 そう、月。
 既に月神族の領地ではあるが、貧弱な月神族など強化服を着た魔族の敵ではなく、破竹の勢いでの侵攻が達成された。
 すでに月神族の領地の8割を占領した、そんな時、月ではありえない地震が発生した。

 司令部でもその原因調査を指令したが、弱兵を狩ることに酔った魔族たちの統制は取れず、原因究明はまったく進んでいなかった。
 何がおきたのか、何が発生しているのか、そんな疑問が即時に解明された。

「未確認飛行体、本部に・・・・・ぎゃーーーーーーーー!!!」

 立ち込める爆炎、1/6Gの中で吹き荒れる顕在の中で最後に見たものは、真っ白な人型の何かであった。

 

 

 

 

 


 最初は突入艇をそのまま魔族残党の前線基地に突っ込ませる予定だったんだけど、横島君に、

「生身で体験突入っすか?」

 といわれて変更。
 とりあえず、「柔」で月面をやわらかくして突入艇は放置。
 私たちは月面重力圏に入ったところで突入艇から飛び出た。
 本来であれば、神族側の装備満載で来ようと思ったんだけど、横島君とカオスお勧めの新型G装備のほうが面白そうだったので、そっちにした。

 仮称「G4」のシステム装備で強力なのは、専用文珠機関の搭載による霊波増幅システム。
 これにより、通常のG3の5倍は性能差が出ている。
 加えて今、頭上で回転している光の輪、マニドライブが恐ろしい力を発揮する。
 チベット密教におけるマニ車理論を応用したもので、わずかな霊力とファンネル技術を応用した自動防御衛星型高速自動詠唱装置、ってつまり、これが回転している間は織天使レベルの加護が常にある状態ということだ。
 さすがにこの装置の運用実験は神魔最高責任者から「地上じゃやめて!」と止められているので、今回の月への援軍で持ち出したんだけど、もう、一方的過ぎて笑えない。
 霊力の差が全てを決めるとか言うつもりはないけど、パワーゲームに傾倒した魔族ばかりなためか、それを上回るパワーには対抗できず、次々と押しつぶされてゆく。

「横島くーん、これ、強力すぎよ」
「うっす、確かに地上使用は不味いっすね」

 神族系の霊波の影響か、月神族も盛り上がっており、散り散りに逃げ惑う魔族たちを追い討ちしている。

「テレサ、マニドライブ全開で、何処までフォローできる?」

 横島君の問いに、テレサは少し計算を始めた。
 さすがに月面まではテレサネットワークが届かないらしく、単独計算のため時間がかかるようだ。

「・・・美神様とお二人で全開にしますと、月面全体を覆うことが出来ます」
「というわけで、美神さん」
「了解、マニドライブ、全力運転」
「「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 霊力の大半をマニドライブに預け、防御は文珠機関に依存。
 既にこのG4って対軍兵器よね、まったく。

「・・・80、85、90.98・・・100。マニドライブによる月面の神格化完了しました」
「じゃ、テレサ。月神族に『あとはお任せします』って電文してくれないかしら?」
「イエス、ミスミカミ」

 




えー、いい子ぶりっ子でも使ったマニ車。

結構お気に入りですw

というか、某弟子の友人がくるくる回っているイメージのほうが強いんですがw

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