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第五十九話

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 赤松・椎名系作品 > 恥ずかしながら戻ってまいりました!~GS横島忠夫の再演 > 第五十九話




 

 

 

 

 すでに新型除霊具とかいう話じゃなくなってきた。

 

 

 

 

 あのアシュ三姉妹が、とうとう新機軸を打ち出した。

 4m級、合体装着型、である。

 パワーローダーとかいう感じもするが、どっちかというとあれだ。

 

「モスピ◎ダ」「正解」

 

 実況見分に来た六道事務所所属の雪之丞と俺は、思わず固まっていた。

 取りあえずに2m級は搭乗型なんだけど、こっちの4m級は装着型で、さらに言えば、スタイリッシュだった。

 

「まぁ、あれだろ。ピースメイカーで火がついた、と」

「あれを見せられたら、技術屋は黙っていられねぇだろ?」

 

 わりと霊具知識の高くなった雪之丞は、ファンネルぐらいなら自分で直せるようになってしまったのが恐ろしい。

 あれは使い捨て設計なんだけどなぁ…。

 

 ともあれ、戦闘怪人レベルに武装した魔族を、G3装備で迎え撃つ三姉妹。

 強化装備を取り出した魔族に対して呼び出したバイクを装着する三姉妹。

 周辺のオカルトGメンと一般市民は大盛り上がり。

 

 

『トリプルスマッシャー!』

 

 

 三機から打ち出された霊波砲が一つになって、見事魔族を打倒した。

 もう、すでにBGMでも流れているんじゃないかというほどに盛り上がり、そして三姉妹はゆっくりとその場を離れた。

 

 

「つまり、あれっすか、自分もやりたいと、そういうことっすか?」

「いやいやいや! さすがに変身ヒーロー路線は、うちじゃ無理だよ!!」

 

 視線の先にいた西条さんは、かなり焦っている。

 

「待ってください!西条さん!! 俺らもヒーローしたいっす!!」

「博士!! 強化装備を、強化装備を!!」

 

 なぜか西条さんと俺に縋り付くG1装備のオカルトGメン職員。

 

「だまりたまえ!! 装備の前になんで自分を鍛えないんだ!!」

「今の仕事量じゃ、休日つぶしても修行の時間なんか絞り出せませんよ!!」

「かのじょとのデートは諦めるんで、装備を!!」

 

 なんじゃろべぇ、と雪之丞を見るが、すでにいないし。

 あんにゃろめ、にげやがったな。

 ともあれ、早急な強化をするために装備を開発したら、装備目当ての似非ヒーローが量産されてしまいました、という状況は想像してなかった。

 最近では心霊庁や警視庁特車科への就職志望が山のように増えているそうだ。

 これに海渡の学校も合わせると、その進学方向性の特殊さは恐ろしいものがある。

 

 ところで、博士って俺のことか?

 

「ぜひとも、オカルトGメン用の装備を!!」

 

 思わず西条さんを見ると首を横に振る。

 ファンネルとG1で十分だ、ということらしい。

 俺もそう思うけど。

 

 というか、警視庁の心霊対応をしていた部署までG1の強化版を導入しているのだから、差別化をしたいのではないかと思うわけで。

 

「とりあえず、カオスに相談してみるけど・・・」

「い、いや、できれば横島さんにお願いしたいわけで!!」

 

 ・・・?

 なんで、と再び西条さん。

 ・・・曰く。

 

「なんでもドリルを付けられるらしい」

 

 さすがカオス。

 最近突き抜けてるなぁ。

 

「ど、どりるはあかん、あかんやろ」「股間にドリル、勘弁してください!!」「両手に生ドリル、人生の終わりだ…」

 

 すすけた背中の隊員たちを見つつ、肩をすくめる西条さんは、結構苦労人なんだと真剣に理解した俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グリフォン改修建造費が出なかったので、致し方なく第二案を通したところ、結構好評だったでちゅ。

 今のところグリフォンは対巨人体用として見ているのでちゅが、広域攻撃型としている横島(よこちま)の人型霊具にはカナワナイのでちゅ。

 この辺の改良のために、一日20時間は図面を引いているルシオラちゃんには悪いけど、解決の糸口はないと思うでちゅ。

 グリフォンの方向性が、より自然な動作と挙動という時点で、スパロボ方向の横島(よこちま)には叶わないことが決定しているのでちゅ。

 あとは何らかの実働データーと融合させるか、動作経験値を獲得するほかないでちゅが、そもそも稼働自体に莫大な資金がかかるグリフォンをどうこう出来るわけでもないわけで、完全に手詰まりでちゅ。

 これをどうにかするために、本格的に部屋にこもったルシオラちゃんの部屋から、凄い笑い声が聞こえたのでちゅ。

 

「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」

 

 やばい、とうとう往ったでちゅか?

 

 真っ青な顔でありながら、妙にすがすがしい笑顔のルシオラちゃん。

 どうやら突き抜けたらしいでちゅ。

 

「ないものを作るなんて、なんてバカだったのかしら、私たち!!」

 

 どろりとした視線でパピをみるルシオラちゃん。

 

「必要でないものだったら、持ってくればいいのよ!!」

「どこからでちゅか?」

「・・・ふふふ、そこらじゅうにあるじゃない!!」

 

 顔色が悪いまま笑い続けるルシオラちゃんでちたけど、アシュ様はとても嬉しそうにほほ笑んでいたのが印象的だったでちゅ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近、建設現場や特車科なんかで盗難が続いているそうだ。

 持って行かれるのは稼働データ。

 いや、前々から某国系の窃盗団が狙っていたけど、データをコピーだけして逃げるというパターンは初めてで、かなり警戒レベルが上がった。

 上がったんだけど、盗まれたデータ自体に価値があるかというと難しい。

 無調整状態から個別フィッティングした動作データなんかを奪って、何に使うのか、と思わざるえないからだ。

 

 坂木さんもカオスも首をひねっている。

 ソフトに詳しい人にも聞いてみたけど、

 

「ワードもエクセルもないのに、専用文章を持っているようなもので、あまり意味はないよね」

 

 ということだった。

 正直俺にもわからない。

 

 そんなわけで、詳しい人に聞いてみようと電話してみると、どうやら繋がらないところにいるらしい。

 

 ・・・なんだろう、この胸騒ぎは。

 

 ちょっと嫌な予感がするなぁ…

 



原作名:GS美神の極楽大作戦

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