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第五十八話 (OTR版)(再演

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 赤松・椎名系作品 > 恥ずかしながら戻ってまいりました!~GS横島忠夫の再演 > 第五十八話 (OTR版)(再演



発明チート終了といいながらも、そっちに流れてしまうのは、「再演」横島の流れというかなんと言うか。

というわけで、Freo版OTR更新の開始です!!




 

 ルシオラやパピリオが必死になって稼働データを取得しているのには大きな理由がある。
 何しろ、新設の神霊庁の後押しで、警察庁に汎用人型建具10m級が試験導入されたからだ。
 基本は展示会でお披露目された汎用型に加え、レーダーアンテナや正面カメラ、背面カメラ・腹部カメラなどを追加した仕様で、外部装甲を特殊複合型FRPへと変更することにより、軽量化と耐衝撃吸収能力が向上した。
 間接部での材質変更も細部にわたり、人間型の稼働域に準ずる形でのマイナーチェンジにはなったものの、直立維持、連続稼働時間向上、格闘負荷耐性向上、照準精度の向上などは既に別の機械だと言えた。
 この機種の導入にあたり、各国政府による視察が爆発的に増え、この機種自体の輸入希望が殺到したのだが、外交圧力や脅迫外交による強引な行為は行われなかった。
 なぜならば、そう、なぜならば!!


「そりゃあれだ、直立歩行型巨大ロボを求める奴らに敵はいねえわな」


 美神事務所の応接間でお茶を飲むのは、神霊庁所属の専門技師に出向している警視庁特殊車両部に所属、坂木老その人。
 警備部用の人型建具開発をねじ込んで、神霊庁まで巻き込んだマッドエンジニアが、美神事務所に来て以降、カオスとともにテレサの補助不在型の高機動機体開発が進み、恐ろしい結果となった。


 新型汎用人型機体「ピースメイカー」。


 うちの人型除霊具を超えた性能だと確信できる。
 勿論、スペックノートは下回るけど、汎用性と運用性、そしてメンテナンス性能を考えれば完敗だ。
 伊豆縁さんやら内海も興味津々で、資料を見せてほしいと懇願してきたほどだった。
 ともあれ、あれはカオスと坂木老の傑作だし、簡単には広めたくない。


「なにを言っておる、忠夫。人型霊具の開発基礎があってこその話じゃろ」
「そうだな、うん。横島君が惜しみなく情報開示してくれなけりゃ、ここまで来てねぇな」


 ふふふ、と笑う二人のマッド。
 まぁいいんだけど。


「ま、俺としては、この開発で得たノウハウが無茶な取引材料にされなけりゃいいだけっすよ」
「上の取引にむっちゃはあっても、俺たち技術屋にゃぁ関係ねえだろ? 俺たちはただ作りたいだけだ」
「そうじゃなぁ。・・・あれだけの数で揃うと、さすがに一見の価値があるのぉ」


 そう、先日引き渡したロット分で行われた訓練結果の発表会で行われた同期運動訓練はすごかった。
 一糸乱れぬタイミングで、完全マニュアル動作の武術動作を見せたのだ。
 18台全部で。
 正直驚いた。
 あれを見せられては、団体行動が大好きな国には堪らない。
 我が国でも我が国でも、とか、ライセンス生産ライセンス生産、とか、情報開示情報開示、とか。
 すごい勢いで病んだ行動の各国関係者が怖かったけど。


「でも、何でコメリカでしかライセンス生産しないの? 横島君」
「あー、基本、あそこなら真似ても、それを上回る技術を見せてくれるっすけど、それ以外は劣化コピーが良いところっすね」


 勿論、ドイツには一定の信頼はあるんだけど、あそこはEUという枠組みでみなけりゃならないので、EU全体での信用できない部分比重が大きすぎる。
 加えて、アジアの某大国は「独自技術」だと言い張り続けて、最後にはそれが本当のことだと自分でも信じてしまう可能性が高すぎるのでダメ。
 というわけで、独占だの何だのと騒ぐ首脳陣はおいておいて、どうしても汎用人型機体をイジりたい人間はコメリカか日本に来なければならない状態だったりする。


 もしくは自分で作るか、だ。


 坂木老自身、独自研究で5m級を作り、地道な研究があったからこその今があるわけで。
 だから・・・


「そこの仙人ども、帰らないと老師を呼ぶぞ」
「「「「「我が洞府へ、是非とも!!」」」」」


 こういう輩がどうしてもムカつくわけだ。


「まぁ、本当に忠夫さんの言うとおりでしたのね」
「「「「「げっ、龍神」」」」」
「それだけではないのね~」
「「「「「げげっ!!」」」」」


 現れたのは小竜姫様とヒャクメ。
 最近、こういう仙人が多いので、来てもらっていたのだけれども、見事捕まえることができた。


「さー、事情説明に来ていただきますよ」
「ふふふ、仙術すべて封じてるのねぇ」
「「「「「げげげ!!」」」」」


 後で聞いた話だと、仙界自体が人員確保に前向きで、こういう輩を放置していることが発覚し、色々と責任問題になったとか。
 あそこはそういう政変がないから安定していたと思っていたけど、発展も阻害されていた、と言う訳らしい。
 たぶん、人として行き着く先や発想の上限ってあるんだと思う。
 それを政治的に制限すれば行き着く先は停滞。
 そう言うことなんだろうなぁ。


「その辺は神魔も同じなのねぇ」
「そういやそうだな」


 つまり長命種の宿痾、と。

 

 

 


 GSの仕事に専従するとか言っていた横島君だったけど、正直、そっちの方面での仕事が無い。
 おキヌちゃんたち六女メンバーが既にB級の仕事をこなせるほどになったからだ。
 あと、時々起きるであろうA級自体も、オカルトGメンの力押しで対応可能であり、通常のGS仕事がうちに来るわけでも無し。
 政府関係者へのオカルトガードや外交組織へのガードなんかもあるけど、これもオカルトGメンの仕事と見れば、本気で事務所をたたむ勢いだ。
 で、仕方なく、政府関係からの以来を進めてみると、尋常じゃないレベルの海外問い合わせがたたき込まれ、事務所はほぼパンク。
 電話が鳴らない時間がないほど。
 仕方なく、電話センターを作ったほどだ。


 ・・・横島君が。


 本気で共同経営者になってもらわないとあわないんだけど。


 ・・・横島君が。




書くと、すべる様にみんなが現れる感覚の神代です。

こう、文章に書いている感覚と頭の中に流れる光景の感覚ってズレがあって、これが結構ストレスでw

文才ほしいわぁ・・・・

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