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第五十六話(OTR版)

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 赤松・椎名系作品 > 恥ずかしながら戻ってまいりました!~GS横島忠夫の再演 > 第五十六話(OTR版)






 緊急事態です。


 なんと魔族が攻めてきました!!
 ・・・美神さんも一緒に。


 今まで人間としては些か規格外だと思っていましたが、まさか魔族、それもアシュ派魔族の転生体だったとは思いませんでした。
 もちろん、人間に転生していますし、いままで色々とご協力いただいていますから、それで見る目を変えたりしませんけど・・・。


「な、なによ、小竜姫」


 しませんけど・・・。


「あらあら、小竜姫様。『胸』にご興味が?」
「まぁ、そうなの? ベルダンディー?」
「今の視線は、そうかと」


 コロコロと笑いあう魔族と美神さん。
 ・・・もしかして、敵?


「うううううううう」
「うーーーーーでちゅ」


 唸るアシュ派の魔族二人。
 ・・・仲魔? いえ仲間?


「・・・あたし、かんけいないのに」


 あきらめの悪い人ですね。


「あ、あの、お茶が入りました!」
「あら、小鳩ちゃん。ありがと」
「いえ、なんか美神さんって他人って気がしなくて・・・」
「まぁ、ほら、西条さん被害者の会って感じで・・・」
「ああ、やっぱりそうだったんですかぁ!」


 ちょいちょいっとベルダンディーが説明要求してきたので簡単に説明すると、実に嬉しそうにほほえむ彼女。


「忠夫様は、男性にも人気なんですねぇ」
「そういえば学校の同じクラスのハーフバンプに色目を使われてるって、ヨコシマ言ってたわ」
「うわぁ、バンプで男色、鉄板でちゅね」
「・・・あのひと、『やっぱり』」
「え、え、え、ピートって、やっぱりそうなの!?」


 さぁ、神魔女子会、はーじーまーるーよー。

 

 

 

 


 小鳩ちゃんのところに女子会が移動したので、残ったのはおっさんとかの男ばかりになった我が家。
 正確にはおキヌちゃんが飲酒撃沈。
 シロ・タマモは睡眠撃沈。
 とりあえず、雪之丞・俺・銀ちゃんが後かたづけ中だったりする。
 ま、女子会に移動しなかった集は、周囲警戒しているらしいんだけど、どんだけ重要視されてんだ、ここ。


「横島、その無警戒はそろそろやめてくれ。まじで死人がでる」


 いやいや、警戒はしてんぞ?


「国家単位とか、秘密結社とか、対軍装備の話じゃねぇ。暗殺とかそう言う方面を気にしてほしいっていってるんだよ」
「おれはどこの国家元首だよ」
「国家元首は換えがきくがな、横島忠夫の代わりは居ねぇんだよ」


 背筋が寒くなる言い方だな。


「いま、おまえが京大オカルト学部と共同開発してるオカルト機関、あれはリアルタイムでコメリカにリークされてんぞ」


 既存の知識の組み合わせだからな、いいわけがきくわな。


「そう言うもんだいじゃねぇ。おまえが信じて託した相手の中に裏切り者が居るってことを自覚しろって言ってるんだよ」


 それの何処に問題があるんだ?
 裏切りもんなんか、人が三人集まれば必ずでるぞ?
 そう言う人間が居ることを前提に進めているプロジェクトばかりだ。
 逆にいない方が困るしな。


「あ? そりゃどういうことだ?」


 今進めてるプロジェクトの基本構造部分に精霊石が使われていてだな・・・・。


「あー、またか、またそのネタなのか!?」


 おう、国王から感謝状が来てるぜ。 
 と、ひらひら見せると、頭痛に絶えられないとばかりに膝を突く雪之丞。


「なぁ、横島。おまえ、GSだよな?」
「おう、GSだぜ」
「おまえがGSって言っても、グレートスーパーってしか感じないぜ」


 なんかムカつくな

 

 

 

 

 

 本人の自覚は別に、横島忠夫の存在は大きい。
 誰に求められたとか、認められたとか言う次元ではすでにない。
 あの男は「黄龍に至るもの」としての資質を見せ、そして絶対的な結果を人界で残してしまった。


 敵対したものの絶対的な破滅と自陣営の絶対的勝利。


 運的な要素もあっただろう、しかしこれが何度も続けば理由が知れる。
 三界の潜在的志向、「世界意志」を束ねるものとしての立場である。
 一度その立場となれば、かの魔神も悲嘆した「牢獄」に収監されるだろう。


 それを望む神魔も多いが、それを望まない神魔も少なくない。


 望まない者たちの内心としては「人ごときが」と唾棄する者が殆どだが、かの人間をそんな立場に追いやってしまいたくないと言う意見が一番好ましく感じる。
 逆に、永遠ともいえる存在の固定にこそ自分の思いをつなげる道と考える者も居るのが呪わしいが。


 そんな横島忠夫をねらう手勢は多い。


 故に我らは、守る。
 その心と生活を。


「姉さん、下に加わらなくてよかったんですか?」
「ジーク、私にはあのような華やかな場は似合わんのだよ」

 

 

 

 

 

 理解していないわけじゃねぇ。


 つまりあれだ、アシュの抜けた穴を俺で埋めるための景気付けだ。
 前回は「人類の敵」という看板が一度掛かった影響でダメだったらしいが、今回は別だ。
 向こう側からのバックアップか何かしらねぇけど、事が上手く行きすぎている。
 というか、未来の混乱を俯瞰して動いている神魔が多すぎるともいえる。
 こうなると、今まで神魔への助けを求めて拒絶されてきた人間から見ると、今まで不干渉を貫いてきた神魔らしからぬ動きだと感じているだろう。
 つうか、俺が恨まれてるんあろうなぁ。


「ずるい」って。
 主に、美神さんちの奥様。


 とはいえ、これに関しては、前払いなんだろう。

 あと格上げ。

 どのぐらい続くかも解らないほど長い時間、存在自体が擦り切れて消え失せるまでの時間、世界の柱となる事への報酬。


 こんな事が偶然で起こるはずもない。


 絶対あの2人が噛んでるな。
 いや、二柱か?
 老師までは感でないだろう事は間違いないけど、神族も魔族もどこまで噛んでいるのやら。
 個人的には、まぁ、みんなが幸せになってくれるなら良いか、と思ってるのが悔しい。
 俺の覚えていない未来の記憶は「よほど」だったんだろう事が解る。
 つうか、開発関係は覚えてるのに、私生活が全くってドンだけヤバい内容なんだか。
 あれか? 周囲どん引きの黒黒しい内容なんか?


 まぁ、心までは塗りかえられるもんじゃないし、気にはせんけどな。


 今気になるのは、目の前の神魔大戦だ。

 アシュ姉妹に対抗してか、アズガルド勢も三姉妹がそろってるし、小竜姫様も緊急通信だ何だとかいって妙神山に飛んでった。


 まさか、あの「大」が登場か?


 やべぇ、どんな結界を張ればいいんや?



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