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第五十五話

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第五十五話


 なにもなかった空き地に、一晩でマンションが建った。
 その空き地はうちのマンションの斜向かいで、人外住人たちも気づかなかったほどの・・・


「って、そんなの神魔が関わってるに決まってるじゃない」


 愛子、それは正しすぎる。
 土地の収用、建設、その他諸々を一晩で、なんて不可能だもの。
 あの妙神山の修復も結構時間かかったしなぁ。
 いかに神魔が関わっても、金の力だけだとああなるな、うん。


「つうか、あれ、デザイン的にどっちだと思う?」


 なんというか、明らかな空気だよな、あのデザイン。


「・・・魔族だな」「魔族ね」


 雪之丞とタマモ、直感的なせりふはどうかと思うけど、俺もそう思うわ。
 そんなわけで俺と雪之丞、そして愛子とタマモで偵察にいってみると、正面玄関でエプロンをした女性が掃除をしていた。


「あ、あのー、ちょっとよろしいですかぁ?」
「はい、なんですか?」


 なんやろ、この、声優「井上喜○子」が似合いそうな外見は?


「・・・えーっと、斜向かいのマンションの人間なんですけど・・・」
「ああ、妖怪梁山泊の・・・」


 いま、そんな名前で呼ばれてるんか・・・。


 おもわず倒れ込みそうになる自分を奮い立たせて、質問を続ける。


「みなさんは、その、神魔、ですよね?」
「はい。アズガルド系魔族、ベルダンディーと申します♪」
「「「「ぶーーーー!!」」」」


 すごいのきた、スゴイノキターーーー!
 思わずパニックになる俺の肩を誰かがたたくってジーク!


「お久しぶりです、横島さん」


 ジーク曰く、魔界で行われている何かの大会の褒賞で人界での拠点建設権利をアズガルド系魔族が得たそうだ。
 そんなわけで、拠点建設をパパッとしたそうだ。


「で、管理人さんが・・・」
「はい、私(わたくし)、ベルダンディーです♪」


 なんやろ、魔族のはずなのに「神族」っぽい空気は。

 

 

 アズガルド系魔族であるところのみなさんはズガルド軍でもあるそうで、一応俺の護衛だそうだ。
 もちろん、神族系は竜族のみなさんで、筆頭は小竜姫様。


 いまやウチの住人だし。


「これからは、スープが冷めない距離でお世話させていただきたいですね♪」


 なんやろ、この危機感。
 あり得ない光景に脳味噌がブレーキ踏んでるみたいな感じ。


「おまちなさい、ベルダンディー。とおときお方をお守りするは、我らの役目!!」
「小竜姫こそおまちなさい。あなた方では足りないというのが神魔各の最高責任者判断。だからこそ、我らがきたのですよ?」
「ふ、ふふふふ、ふふふふふふ! ならば全力をお見せしましょう。我ら、全竜召還を・・・・」


「やめろって!」


 状況が急変したからおいていかれたけど、思わず二人を殴っておく。


「「いった・・・・・」」


 美人は仲良く、これ、合い言葉。
 おわかり?


 涙目でこっちみても、だめやからな!?

 

 

 

 

 

 いや、びびった。
 よこっちのマンションに久しぶりに来てみれば、斜向かいに魔族のマンションが建っておった。
 いや、なに言ってるかも解らんけど、事実、魔族が住んでるらしい。


 人間の世界でも神魔の世界でも有名になってしまったよこっちを陰日向で守るためだそうで、どんなんやねん! と突っ込みを入れたくなった。


「あー、入れていいと思うわよ、銀にい」
「確かに突っ込みどころ満載だよな、うん」


 すでにタマモと雪之丞は諦めはいっとるな。


「横島君、君は本当に、酷いね」


 オカルトGメンの西条さんも苦笑いや。


「横島さん、わっしは横島さんを信じてるんじゃ」


 あ、だれやったっけ? ダンプカー虎やったっけ?
 売れへん芸人みたいな名前と気配やもんな。


「・・・ところで横島。勝手に契約とかしてもいいワケ?」


 抜け目無く魔族と契約してパワーアップを狙ってるのが小笠原さん。 


 なんでも、よこっちのマンションのそばに魔族拠点ができたという話を聞きつけて調査に来たらしいんやけど、なぜかよこっちの部屋で始められた引っ越し祝い宴会に巻き込まれとる。
 つうか、カオス爺さんは何でも良い感じやな。バキュームみたいにくっとるし。


「ところでよこっち。美神さんはこんのか?」
「ああ、いまこっちに向かってるんやけど、準備をしてくるって」
「準備?」
「車で来ても呑んだら帰れないから、お泊まりセットを・・・・」


 ぎん!と気配が張りつめた。
 やば、妙なことを言ってしまったか?


「だ、だいじょうぶですよ、横島さん。なんならうちに泊まればいいですし・・・」


 えーっと、小鳩ちゃんやったな?
 幸薄そうなかんじの巨乳娘。
 よこっちの好みど真ん中やなぁ・・・。
 え? 好みかわってん?
 美人やったらOKって、幅広すぎやろ?


「さ、来たわよ!!」「おじゃましまーす!」「あ、銀にぃでござるな」


 きたきた、荷物背負って美神事務所登場や。


「ヨコシマ、きたわよ!」「きたでちゅ!」「・・・じゃまするわ」


 なんやなんや、また、なんつか美人ぞろい。


「・・・アシュ派の方々が、なんで!!」


 えーベルダンディーさんが、少女マンガ風の驚き顔で固まってる。


「あー? ああ、実は私、前世がアシュ派の魔族だったのよ。だからこの子たちとも仲良くてね。だから今日は強制威力偵察ってことで呼んだの」
「さすがの長女。目的のためには手段を選ばないわね」
「さすがでちゅ、メフィちゃん」
「・・・私、関係ないのに」


 あー、なんつうか、あれか?
 アズガルド系以外にも、よこっちに唾付けてる魔族がおって、そのつばぜり合いに来た、と?


「あら、一般人なのに詳しいわね、堂本君」


 いやー、なんつうか、芸能界の打ち上げもこんな感じなんで。
 あと、ヤクザの宴会もこんな感じっすよ?


「「「「「・・・・・・・」」」」」


 うん、いいかんじにカオスになったやな。


「(銀ちゃん、ぐっじょぶや!)」


 よこっちからの感謝の視線が痛い。


 ま、あれや。
 ヤクザの二代目が、そこら中に手を出しまくって収拾がつく無くなった修羅場宴会会場と同じ空気を味わってしまっているのは計算外やけどな。
 とはいえ、今日の目的をはたさんとな。


「つうわけで、ケイ。通信対戦や!」
「うん、ギンにいちゃん! おれもかなり育てたから簡単には負けないよ!」
「おお、遊びの天才よこっちのライバルのワイに勝てるかなー?」


 つうわけで、子供の相手はしとるから、大人の対戦は任せたで〜。

 

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とうとう魔族きましたw


2012/04/05 OTR移転版+小修正


で、以上が某所に上がっていた話です。以降はちょっと練ってからアップします。

 

文字数は2,654文字