中国:慰安婦問題提起 国連・女性の地位委員会で
毎日新聞 2014年03月18日 12時09分
【ニューヨーク草野和彦】国連本部で開催中の第58回女性の地位委員会(CSW)一般討論で17日、中国の代表が従軍慰安婦問題を取り上げ、「人道に対する罪」であり、日本は法的責任と補償を拒否していると非難した。
安倍晋三首相は14日、従軍慰安婦への旧日本軍の関与を認めて謝罪した「河野談話」(1993年)について「見直さない」と明言。だが、中国の代表は「(安倍首相は)談話を巡る状況の検証を続けるとも述べている」としてけん制した。日本の久島直人公使は答弁権を行使して反論し、賠償は法的に解決済みなどと主張した。
今回のCSWは、女性に関するミレニアム開発目標などがテーマ。韓国代表は11日に演説したが、慰安婦問題には言及しなかった。