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第四十七話

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 赤松・椎名系作品 > 恥ずかしながら戻ってまいりました!~GS横島忠夫の再演 > 第四十七話





 

 


閑話ポイ内容です。


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第四十七話


 あー、なんだ、なんつうか、こう、困った。

 

 

 

 週二回の六女授業でわかったが、俺の修行は独特すぎるってことだった。
 除霊をしたいと意志があっても、その意志が鉄のように固かったり、マグマのように熱かったり、海溝のように深かったり。
 そう、形は様々で、方向も様々だったんだ。
 最初それに気づかなかった俺は、力が及ばないことを半分なじっていた。
 でも、横島がそれに気づかせてくれた。
 だから、次の授業でみんなに土下座をして許しを得ることになった。


 はじめは静寂。


 でも、しばらくしての拍手。
 技量があっても教える新米の俺たちは失敗がある。
 そのことを心底詫びた俺を彼女たちは受け入れてくれた。
 そう、実は彼女たちの中で唯一俺を正論を言っていると擁護してくれていたという弓かおりも正々堂々としていてすばらしいとほめてくれた。


 なんだか本当にうれしくなってしまい、ありがとう、と言ったはずなのに、感動で涙腺がゆるんで声にならなかった。


「なに照れてんだよ!!」


 横島が突っ込みを入れてくれなかったら、そのまま泣いていたかもしれねぇ。
 助かったよ、横島。


 とかなんとか、そんなのりで授業を進めているウチに、なぜか弓かおりと日曜映画を見に行くことになっていた。

 

 

 ・・・何でだ?

 


 でもまぁ、これは、ほら、あれだ。
 ・・・デート。
 生涯初めてのデートだけに、何をしたらいいかわからねぇ。
 何話して良いかもわからねぇ。
 ・・・ここはひとつ!


「妙神山で修行だ!!」
「違うわ、ボケェ!!」
「ぐはぁ!」


 この鋭い突っ込みは、・・・オカマ!


「ちがうわよ、久美さんでしょうがぁぁぁぁぁ!!!」
「ぐはぁ!!」


 殴る蹴るのローテーションを一通り終えた久美がにっこり笑っていやがる。


「忠夫ちゃんから聞いたわ。今度デートなんですって?」
「横島ーーーー!!!」
「おだまり!」


 鋭い拳で俺を黙らせた久美は、腕組みで異常なオーラを発していた。
 なんだこの、寒気すら感じるオーラは!?
 世紀末で覇王な何かを感じるぞ!


「初デート。それはそれ以降の二人の関係を決める一大事」
「お、おう、だから・・・」
「おだまり!!」
「ぐぅ」


 やばい、言葉を挟むと殺される。
 本気でそう思う。
 虎ですら死を意識して大人しくなると言う。俺ならば当たり前だ。


「私も、ダーリンとの初デートで、彼がテンパってるのに気づかず気まずい思いをさせてしまったわ」


 鬼道、きさま、とうとう・・・・
 もらい泣きで前が見えん。


「でも、雪之丞、あなたはまだ間に合うわ!」


 滔々と初デートの理想を述べる久美。
 俺はこの地獄から逃れられそうもない。
 横島、この恨み、晴らすからな。
 あと、鬼道、冥福を祈る。

 

 

 

 

 

 ヨコシマン活動もタケナワなんだけど、アシュ様から別の指令が下った。
 それは、遙か過去に盗難された「魂の結晶」の捜索だった。
 どうやら最近反応し始めたということで、現在の10代から二十代の人間に転生した魂にくっついているらしいことが判明したそうだ。
 この魂の結晶があると無いとでは、今後の戦略が大いに変わると言うことなので、急いで探せってことなのかと思いきや・・・


「まぁ、見つけたら回収。専従しなくてもよい」


 と、結構なげやり。
 いいのかしら、とベスパに聞いてみると、


「・・・いいんじゃない?」


 とこちらも少しツヤツヤ気味でほほえむ。
 なんか、最近幸せっぽいオーラがでてない? 妹さん。


「ルシオラちゃん、なんか一部充実してるのでちゅ」


 そうね、なんかムカつくわ。


「この思いは、よこちまにたたきつけるのでちゅ」
「賛成」


 そんなわけで、本日の活動は、パピと私でGO。


「いってらっしゃい」


 なにかしら、このムカつく感覚は。
 なんかこう、ヨコシマに教わった、あれを試したくなるわ。
 やろうかしら?

 

 

 

 

 

「へー、弓さんと伊達さんのデートですか・・・」
「へへへ、やったじゃねーか、弓」


 真っ赤になってる弓さんなんですけど、かなり困ってる様子です。
 なにかお困りですか?


「だって、わたくし、生まれてこのかた、デートなんてしかことありませんのよ・・・?」


 なんだか弱々しくてかわいい感じです。


「なんだよ、おまえだっていいところのお嬢様だろ? パーティーだのなんだのって」
「こう見えましても、実家は仏教系の武闘派ですのよ? パーティーなんて・・・」


 なぜでしょう、すごく同情できます。


「で、その武闘派お嬢様が、俺たちに何のようだ?」
「・・・助けてください」


 ニヤリと笑う一文字さんは、ぐっと親指を立てました。


「ま、あたしも経験ないけど、協力ぐらいはできるぜ?」
「わ、わ、私も協力させてください!」


「一文字さん、氷室さん・・・」


「んじゃ、作戦会議はおキヌちゃんのところに、な?」
「え・・・・?」
「経験豊富な大人の女に聞いた方がいいだろ?」
「・・・あ!」


 そうですね、そういえば美神さんなんか大人の女性ですし、良いアイデアがあるかもしれません!
 あ、そうだ・・・・


「あとは、横島さんから伊達さんの情報も引き出しましょう」
「氷室さん、なんて頼りがいある・・・」


 きゅぴーーーん。
 乙女の同盟ここにあり、ですね!

 


************************************************
と、まぁ、どたばたと動いていますが、なぜか話が集約する方向に舞台が整いましたw

つうか、オカマ、ひさしぶり! 鬼道、食われてるっぽいな・・・
・・・すまん。


2012/04/06 OTR移転版+小修正

 

文字数は2,232文字