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第四十六話

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感想であったネタをぱくりましたw
YVHさま、cyakさま、こんなかんじにしてみました。


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第四十六話

 

 

 突然の電話。
 取った途端後悔した。


『贔屓はよくないわ〜』


 確かに、おキヌちゃんと弓さん、一文字さんはアルバイト扱いなので、六道には書類がいってるけど。


「な、何のことかわかりませんわ、おばさま」
『贔屓はよくないわ〜』


 く、腰が強い。


「こ、これは、いわばおキヌちゃんとその親友の友情、お友達であることの現れです」


 そう、お友達連携。
 六道が大好きな話だ。


『贔屓はよくないわ〜』


 くそ、引ききれない!


「さすがに、これ以上の受け入れは難しいですよ?」
『だったら〜、週二コマでどうかしら〜?』


 なるほど、現場ではなく、か。
 横島君自身人気があるし、その人気GSを引っ張ってこれるというネームバリューも六道が得られる。
 で、私は横島君に全部押しつけられる、と。


「横島君だけ、でしたら」
『もちろんよ〜。令子ちゃんには〜、いつもどおりで〜年に三回でいいわ〜』


 よし! あとは・・・・


「いくら出します?」
『結果次第かしら〜?』
「それは困りますね、おばさま。その結果指定をしていただかないと、算定基準が・・・」


 さぁ、横島君、ぼろもうけするわよ!!


「おーーーーほほほほほほほ!」


 あ、あれ? そういう趣旨だったかしら?
 まぁいいか。

 

 

 

 

 

 

 


 ヘリコプターの着陸スペースに箒で降り立つと、すでに到着していた六道除例事務所のメンバーが迎えてくれた。


「おっす、久しぶりだな、雪之丞」
「横島、また強くなったんじゃねーか!?」
「久美さん、お元気そうで」
「ふふふ、横島君も元気そうね」
「もー、横島君〜、冥子を無視しちゃだめ〜」


 アジラで攻撃しつつ、冥子さんが俺の胸をたたいた。


「お久しぶりっす、冥子ちゃん」
「うん、元気だった〜?」
「ええ」


 にっこりほほえんで、視界の中央にたっている女性に目を向けた。


「で、とりあえず来るように言われたんすけど、なにすればいいすか?」


 まぁ、詳細は聞いてないけど、想定の範囲だったりする。


「簡単に手ほどきをお願いできないかしら〜?」
「術ですか? 力ですか? 知識ですか?」
「あー、横島。正直、知識はやばいぞ」


 そういいながら、教科書を渡す雪之丞。
 ぱらぱらとめくってみて、ちょっと驚いた。
 怪異や脅威の算定基準が古すぎるのだ。
 思わずジトーっと女性、冥那さんをみると、彼女も冷や汗をかいていた。


「この辺にメスを入れた方がいいと思うんすけど?」
「そうね〜、それは未来的にはお願いしたいんだけど〜、今回は〜、力の方をお願いしたいの〜」


 思わず雪之丞をみてから、首を傾げた。
 力の強化なら、こいつで十分じゃないか、と。


「ゆっきーは〜、加減ができないのよ〜」
「ほんと、スポコンなんだから」


 あー、理解理解。


「わ、わるかったな。師匠なしでやってきたから、自分以外の限界がわかんねえんだよ!」


 まぁ、こいつは天才タイプだからなぁ。
 努力とか根性ですべてまなかえるってな感じで。


「とはいえ、久美さんあたりでもいいんじゃないっすか?」
「私も、自己流なのよ」
「・・・あー、わかったっす」


 とりあえず、俺は小竜姫様の指導がついてるしなぁ・・・うん。
 となると、努力下積み型がもう一人ほしいな。
 なにげにおキヌちゃんとか弓さんとか一文字さんって「ひらめき」型だから。

 

 

 

 

 

 


 横島GSが週二コマ授業を持つという話を聞いて、六道の底力を感じた。
 つうか、弓やら一文字が、個別研修に入っていたのが恨めしい。
 氷室はいいよ? あそこの事務所の所員だから。
 でも、そのお友達枠ってなによ!


 そんな不満を解消するために、理事長が学院に横島GSを呼び込んでくれたのは有り難かった。
 というか、うちの理事長、どんなコネしてるのかしら、というのが感想。
 とはいえ、週二コマを全クラス二というわけじゃなく、成績優秀者のみという制限はある。
 その制限は仕方ないだろう。
 ただ、入れ替わり制度もあるそうだから、かなり努力すれば私も潜り込めるかもしれない。
 そんな期待にあふれた抽選会で、見事私はあたりを引き当てた。


 よし!

 

 

 

 


 横島GSといえば、新霊具「ファンネル」が有名だ。
 特殊装備の心霊兵器を圧倒した威力は報道されて久しい。
 これに霊子力甲冑間で加わると、すでに除霊とかそういう話ではなくなるレベルに達する。
 私たちレベルでもファンネルがあれば、一流半の仕事ができるとまで言われるファンネルが、いま、私の周囲に浮いている。


 かなりぎこちなく。


 横島GSや体の大きい男性GSなんかは三つも四つも浮かべて余裕そうだけど、私たちは一つだけでも辛かった。
 これが現役GSと私たちの差か、と落ち込みそうになっていたところで、体の大きいGSが苦笑いで話しかけてきた。


「それじゃぁ、力みすぎジャァ」


 曰く、全身で霊力を発するんじゃなく、左右の両手ではない霊力の手で掴むようにするんだ、との話。
 周囲の生徒もそれを聞いて一度手の中に戻し、そして再び浮かせると、負担は一気に減った。


「す、すごいです!」「うわぁ、わりと簡単!」「へぇ、こんな使い方なんだ・・・」


 思わず感心したところで、目つきの悪い人が不機嫌そうに言う。


「おめーら、それじゃ修行にならねーぞ」


 曰く、全力で霊力を発生させつつ浮かせていれば、霊力の底上げになるとか。


「雪之丞しゃん、今の浮かせ方でも修行になるのジャ」
「んなわけあるか!」
「いやいや、雪之丞。これを24時間維持できるようになれば、かなりの実力だろ?」


 体の大きなGSと目つきの悪いGSの間を取り持った横島GS,恐ろしいこと言い始めた!


「よ、横島しゃん、それは無茶なのジャ」
「え? 美神さんなら寝てるときでも浮かせてるぞ?」
「そりゃ、美神の旦那ならそうだろうさ・・・」


 苦笑いの男性二人をよそに、横島GSはにっこりほほえみながら私たちを見回します。


「見上げる空が青いほど、目指すべき頂が高いほど頑張れる、っておもうんだけど、どう?」


 は、ははは、ここで逃げを打てるはずもない。
 だから私たちは声を合わせた。


「「「「「はい!!」」」」」


 よろしい! とにこやかな笑みの横島GSをみて、なんとなく胸の内が暖かくなった。

 

 

 

 

おまけ:控え室の絶叫


「やべーやねー、ブルマだよブルマ!!」
「横島しゃん、感謝じゃ、感謝なのじゃーーーー!!!」
「くそ、この程度で平常心を乱されるっつうのは修行が足りねーぜ!!」

 

「「「女子高生ーーーー!!!」」」

 

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雪乃丈やタイガーって何気に優秀です。
そんな力量差を見せられれば、接点できますよね? ね?

で、やっぱこの三人だから、この程度はうろたえていて欲しいかナーとw


2012/04/06 ORT移設版+小修正



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