関西援交シリーズとは

関西援交シリーズ(以下、関西援交)とは児童売春を撮影したAVであり、いわゆる児童ポルノビデオである。
出演していた少女たちは、そのほとんどが本物の中学生・高校生で、中には小学生までいた。

内容も過激であり、コンドームを使わない生本番セックスで、時には泣いて嫌がる少女に中出しを強要することもあった。
SMプレイ、性器内への食べ物流入など、マニアックなプレイで変態度も高い。

出演少女の募集には主に出会い系サイトや掲示板使われていたが、女子高生が斡旋窓口となって同級生や後輩を半ば強制的に出演させていたり、金に困った母親が小学生の娘を売り込んできたりもした。

他の素人援助交際ビデオのほとんどがカメラ固定や出演男優によるハメ撮り撮影だったのに対し、関西援交はカメラマンと男優の分業体勢をとっており演出やカメラワークの幅が広がった。
それまでの児童ポルノビデオとは一線を画し、100本を超える作品数と過激な演出からマニアの間で高い評価を受けている。
後述の上玉援交とあわせ、主に2003〜2005年頃に流出。

上玉援交シリーズ
上玉援交(Jyoudama!)シリーズとは「関西援交シリーズ」のコピー転売が悪質化してきたため、購入者を会員制に限定して販売されたシリーズ。
「出演少女が選りすぐりなので「上玉シリーズ」だ」と思われていたこともあるがそうではない。
会員になる条件は「自宅配達」と「銀行口座の確認」であった。
会員を限定したため流出した作品は10作品とたしかに少なくなったが、同時に売上も減り、シリーズでも1、2を争う美少女のあゃはわずか14枚しか売れなかったという。

上玉シリーズに入ってから作品リストを見ると同じ少女の名前が連続している。
これはギャラを割安にするため同じ日に2〜3本まとめ撮りしているためである。

(流出が確認されている作品)
上玉援交 02 真緒 Part2
上玉援交 07 美帆 17才
上玉援交 12 真紀&優
上玉援交 28 あゃ 14才 中2 Part 1
上玉援交 29 あや 離島娘を食す Part 2(※ネット流出時に作品ナンバーが34として流出している)
上玉援交 32 有紀
上玉援交 34 あや 14才 中2 Part 3(※ネット流出時に作品ナンバーが35として流出している)
上玉援交 43 順子 処女喪失
上玉援交 48 結香 Part 1
上玉援交 49 結香 Part 2

93net(93ねっと)
遊佐が関西援交シリーズを販売するために立ち上げた販売サイト。
2004年頃、2ちゃんねるでは「お金を振り込んだのに届かない!」「詐欺サイト!!」などという書込みが目立っていたが具体的な詐欺内容の話は無く、他の販売サイト(「尾道」と名乗るコピー業者)による妨害工作と見られる。
名前の由来に付いて「やくざ(893)を連想させる93」と言う説があるが定かでない。

関西援交の歴史

初期(関西援交シリーズ1〜14)
生活苦から手軽に金儲けの出来る方法がないかと主犯・遊佐隆が思いついたのがビデオ販売。
1997年から他人が撮ったビデオをコピーして販売していた。
やがて顧客からの「誰も見たことのない新作はないのか?」というリクエストから、自ら撮影をすることを決意。
1999年12月頃からモデルを募集して撮影・販売を開始。
自らが撮影と男優を務めた。
2003年5月までに60本以上のビデオを販売していたが、このことが奥さんにバレて離婚の危機になる。
「もう2度とビデオ販売には手を出さない」と約束し、離婚を回避。
この時までに撮られた、ほとんどのビデオを業者に権利を販売譲渡(なにわ書店に230万円で売却。遊佐手記2より)したが、未成年少女モデルの14本(1本例外あり)を手元に残し、「関西援交シリーズ」と名前を変えて売られることになる。

中期(関西援交シリーズ15〜)
「ビデオは撮らない」と約束した遊佐だったが、以降も生活のためビデオの作成を続ける。
自らはプロデュース兼カメラマンとなり、代わりに男優を募集。
2003年6月から常連顧客の中から松本征二(通称:ロボ)、ネット募集で豊島衛(通称:シミ爺)を男優として採用。
それまで非合法ビデオとしては珍しい、カメラマンと男優といった複数スタッフの撮影により演出の幅が広がる。
そのクオリティから当初は「業者(プロ)によるヤラセ(実は未成年ではない)ビデオ」と言われたこともある。
実際には小学生のモデルも4人おり、低年齢化が進んだ。
以降、ほぼ週1ペースで新作を販売。

後期(上玉援交シリーズ)
インターネット(93ねっと)で販売していたが、他の業者によるコピー販売が目立つことから顧客を会員制として販売。
管理が徹底されていたため流出した作品は少ない。

逮捕
出演していた少女の学校に「これはそちらの生徒ではないか」という問い合わせがあり事件が発覚。警察が本格捜査に乗り出した。
その内容と規模から背後に暴力団等の組織が関与していると思われ捜査は慎重に行われたが、実際は数人の小グループの犯行だった。

2005年3月8日、児童福祉法違反により主犯格3人が逮捕。
後に児童ポルノ禁止法違反、強姦容疑でも再逮捕。
同年の7月には、児童福祉法違反の容疑で楠本が逮捕

逮捕当時の記事より抜粋
ざらついた画像の中で、あどけない顔がゆがんでいく。その横で、うつろな目をした小学生が姉へのわいせつ行為を見させられている−−。鬼畜行為がマニアの間で人気を呼び、インターネット上で「関西援交シリーズ」と名づけられた児童ポルノのシーンだ。

2日、奈良家裁で開かれた児童福祉法違反の法廷に、その「製作者」がいた。「出所したらおわびの手紙を書き、働いて被害を弁済したい」。遊佐隆被告(42)は血の気のない顔で繰り返し、涙をぬぐった。検察側は「児童性愛欲の矯正は容易でない」として懲役7年を求刑した。

「おたくの生徒がビデオに出ている」。昨年7月、奈良県内の高校のホームページへの書き込みが端緒となり、6府県警の合同捜査で「関西援交シリーズ」事件が摘発された。生徒に出演料が振り込まれた銀行の防犯カメラから浮かんだのが遊佐被告だった。

シリーズは計157巻作られ、1本5000円で販売された。暴力団が関与する組織の犯行との見方もあったが、逮捕された男はみな、ネット上で知り合った「素人」だった。

「少女が幼ければ幼いほど売れた」と遊佐被告は供述した。客の一人は「女優の演技ではない、素人っぽさがいい」と言う。客の大半は20〜30代の会社員。大手コンピューター会社に勤めていた男性は仕事がきつくて長期欠勤した末に解雇され、部屋にこもってビデオを見ていた。

押収したテープに映っていた少女は計95人。小児科医の意見などから、79人が18歳未満と推測された。画像に映っていた計算ドリルや制服、被告のメモなどを元に、捜査本部は約10府県に住む28人を割り出す。小学生も2人いた。「うちの子を撮って」と娘を売った母親もいたが、大半は普通の家庭で暮らしていた。

撮影後、リストカットを繰り返すようになった子がいる。心療内科に通う子もいる。10代前半の少女は母親に問いただされ「もうどうでもいいと思った。前のお父さんにもされていたから……」と打ち明けた。

客が持っていたビデオは処分された。しかし、素顔の映像は今も匿名の大人たちの手でネット上に流されている。そのことを知らず、少女たちは今日も学校に通う。(一部略)

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20051103ddm041040182000c.html

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