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第三十九話

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 赤松・椎名系作品 > 恥ずかしながら戻ってまいりました!~GS横島忠夫の再演 > 第三十九話





 

 


トレッカーにもフォローというご意見を頂きまして、妄想してしまいましたw
とはいえ、トレッカーは艦隊戦ですので、GSとは相容れませんよね?


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第三十九話

 


 湯上さん曰く、すごい量のエアメールが来てるそうだ。
 出してる人間は違うし、DMではないんだけど、中身は同じらしい。
 なんじゃろべ、と見てみると・・・


『トレッカーにも愛の手を』


 てな内容。
 俺は空想科学夢企業じゃねぇ。


 と、思わず学校で昼飯時にピートに聞いてしまった。


「トレッカーって何?」
「あー、SWよりも根強いSFファンですね」
「・・・あー、あれ?」
「そう、アレです」


 ピートも結構好きらしい。
 とはいえあれって・・・・


「艦隊戦だろ? GSちゃうやん」
「今更ですね」
「そうですのぉ、聞いた話じゃ、隠れてMS作ってるって噂ですしのぉ」


 いやいや、個人戦闘がメインのGSっすからね?
 移動基地はいいけど、戦闘鑑はまずいでしょ?
 つうか、どこから聞いた、タイガー。


「コメリカの内需拡大になるって言えば、向こうさんは歓迎してくれると思いますよ?」
「動力が原子力じゃなくなるだけで、世界中で歓迎ですのぉ」


 パナマも、スエズもとおらねぇって。


「・・・あ? ああ、浮かないんですか?」
「横島さんのことじゃから、この前の魔族襲撃の時の空中戦艦みたいなのを作ると思っておったんじゃが・・・」


 さすがに無理だい。
 あれって、魔族が人力(?)で空中に支えていたみたいな構造だし。


「検証はしてたんですね」


 あたりめーだ。


「しっかし、それじゃぁ、格好が付かないですのぉ」
「そうですね、あの形で半分水中に潜っているとなると、見栄えが悪いですね」


 そっか? 確かに港にいるときは格好悪いけど、浮上式の水中船体を追加すれば、浮いて見えるだろうし、速度が出せれば遠回りも辞さんだろうし・・・


「それですよ! いやーさすが横島さん!!」


 って、ピートはSWよりトレックか?
 つうか、トッレッカーか。


「・・・あははは、あちらは異種族融合の物語ですので・・・」
「なるほどですじゃ」


 納得の話だった。
 逆に神父はSWだった。
 世代的に直撃しているそうで、低予算でGシリーズがほしいみたいな話をされている。
 改造は自分でするから、と。
 ・・・さすが本格的だ。直撃世代は違う。
 G1でもあげたろか?


 とはいえ、さすがに、ちょっとなぁ?


「でも、横島さん。サイズに拘る必要ないんじゃないですか? 個人所有可能な大きさのクルーザーを水中船体付きで開発すれば・・・」
「個人的には買いたい、と?」
「あはははは」


 まぁ、あの唐巣神父ですら「アレ」だし。
 弟子のピートが「ソレ」なのも納得できるかな?

 

 

 

 そんなこんなで、湯上さんにはテンプレの返事を書いてもらうことにした。


〜実物大や戦時実用可能大での開発はしませんが、個人所有可能な船体の開発計画はあります。ご賛同者を集めていただき、十分な利益になると解りましたら市場に情報を解放したいと思います、〜というもの。


 予想はしてたけど、この手紙の情報は世界規模で流出して、開発要望が恐ろしい勢いで集まることになった。
 まぁ、作るのは楽しいし、いいんだけどね。

 

 

 

 

 

 小僧のおかげで実に楽しい毎日を送っている。


 共に開発した霊具はもとより、実用品まで開発させてもらって、さらには無理難題まで注文されて、まったく開発者冥利に尽きる。
 今回は、コメリカ映画に出てきた宇宙船の再現っぽい船の制作だそうだが、その技術がおもしろかった。
 普段は大半が水中にあるのだが、高速移動を開始すると船体の大半が水面にでる。
 それは本体よりも大きな浮力を支える水中船体があるからで、さらに高速移動をすると水中船体以外がすべて水面を越える。


 試作船で撮影されたその様は、水中から飛び立つ様であり、高速移動する様は、まるで水面を走る宇宙船のようで、映像が世界に流れた瞬間、値段は何でもいいから売ってくれと言う注文が殺到した。


 テレサ経由でも恐ろしい数がきていて、重複していない注文だけでもかなりの数になるだろう。


 ここからは開発ではなく、製品化の分野なので、ワシ等の手からはなす事になるのだが、売り出される際のレセプションには呼ばれるそうだ。
 面倒ごとは嫌いなのだが、な。


 まぁ、これも優秀なパトロンを持てた代価みたいなものじゃし、我慢するほかないかのぉ?

 

 

 

 

 


 はじめに手紙を送ってきた集団が、権利者団体や諸問題を解決してくれたらしい。
 そんなわけで、彼らには割引&第一ロットの引き渡しをしたところ、感謝の手紙が恐ろしい量キタ。
 家族で楽しんでいます、とか、自主制作で2次映画をみんなで作っていますとか、所有者の会を作りましたとか。
 まぁ、楽しんでくれや、ということで、テンプレ手紙制作を、再び。


 と、そんな生活をしているところで、なぜか六道屋敷に美神さんと一緒に呼び出された。


 なんじゃろべ?

 

 

 

 

 

 芦田の正体がばれました。
 神父、六道婦人両名が腕を組んでます。
 ばれるの早かったなぁー、と思っていたら、何となく美神さんが挙動不審。
 まさか・・・・


「あははは、ほら、横島君の使途不明金、結構な額だから調査しちゃって・・・」


 美神さぁーーーん。
 まぁ、美神さんもマサカ芦田がいるとは思わなかったんだろうけどね。


「で、横島君、説明してくれるかね?」
「資料だと〜、G3に相当する装備が〜、向こうにわたってるのよね〜?」


 とはいえなぁ、何というか、問題ないんだけどなぁ。


「どこがだね! G3は既にオカルト装備における防御標準だぞ。いわば、人界の宝具だ! その情報が流れて、何の問題がないんだね!?」


 いやだって、防御の弱いたつが装備するとどうなります?


「つよい防御力を全面に押して、高い魔力で攻撃してくるに決まってるじゃないか!」


 じゃぁ、攻撃力が弱い奴が着たら?


「高い防御力と高い攻撃力で・・・・」


 両方強い奴ははじめから着ない。
 さて、ここで問題です。


 みんなが防御も攻撃も強くなりました。
 欲望に忠実な魔族はどんな攻撃をしてくるでしょう?


「つまり、はじめからイケイケな魔族が、なおさら脳筋になって扱いやすい、と・・・そういうことかい?」


 頷く俺を見て、深々とため息をつく唐巣神父。


「横島君も〜、もう少しこちらを信用して〜情報を流してほしいわぁ〜・・・」


 よしっ、とっさに思いついたにゃ良い言い訳だ!
 あとは、そのことに感づいてる美神さんと話をするだけだな、うん。

 

 


************************************************
新進気鋭のGS、魔族と内通、マジスキャンダルなので、完全情報閉鎖がされてます。
で、横島の言い訳が、漏れた先に浸透することになっています。
・・・やばい、言い訳のレベル超えてるw

 


2012/04/06 OTR移転版+小修正

 

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