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トップページ > 神代ふみあき書庫 > 赤松・椎名系作品 > 恥ずかしながら戻ってまいりました!~GS横島忠夫の再演 > 第三十五話
感想でご指摘がありました、会談の内容ですが、こんな感じで謝罪があったという方向です。
あからさまっすねw
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第三十五話コメリカ事件の裏側と・・・
※話は、コメリカ人を人狼の里に送り出したあたりまで戻ります。
〜コメリカ事件決着の裏
今回の謝罪は次の内容で行われる。
1.「コメリカの敵」宣言に行われた横島忠夫GSに対する敵の認定を撤回し、国家が個人に対して行った行為としては常識外の行為であったことを公式に認め謝罪を世界に対して表明する。あわせ、謝罪の意味を込め、XXXUSドルの支払いを行う。
2.コメリカは横島忠夫GSに対して最大の謝意を示すため、以下の提案を行う。
1)コメリカ国内への企業設立を無償化
2)コメリカ国内への輸出入を無関税化
3)コメリカ国内口座開設の際、ペイオフ非対象化
4)コメリカ国内株式取引の際の手数料無料化
5)コメリカ国内及び関連同盟国での、横島忠夫名義のオカルトパテントの完全保護
以上の完遂をコメリカの名において完遂する。
3.以上の謝意をもって、当国の過ちの謝罪とさせていただきたくお願いする。
〜
つう内容やったんや。
と、大ざっぱにピートに説明すると、顎がはずれるほど開いてた。
「事実上、コメリカ経済をどうにでもできるってことじゃないですか」
「逆に、ごめんなさいするから、経済混乱を助けてくださいつうことだ」
「あ・・・・」
なるほど、と顎をさするピート。
まぁ、この条件が来ている時点で、こっちは何もしなくてもいいんだけど、日本国内のいろんな企業が「合同会社を作りましょう!!」と鼻息が荒い。
合意内容なんか漏らしちゃいねえんだけど。
やっぱ、国内官僚の掃除がまだ足りないっぽい気がする。
とはいえ、俺がどうこうする問題じゃねえけど。
まぁ、お袋たちには迷惑かけてるから、なんか会社を設立するのは良いけど、やっぱ武器とかはイヤだよなぁ。
「しっかし、横島さん。本気でGSですか?」
「GS助手だけど?」
「・・・・」
胡散臭い者を見る目のピート。
しゃあないやん、俺だって、こんな騒ぎになるとは思ってなかったし、ここまでコメリカがあからさまな事を仕掛けて来るとは思ってなかったんやから。
でも、まぁ、あめちゃんの一部は使わせてもらうけどな。
「一部って何ですか?」
「ん? 企業設立」
「・・・で、何を売るんですか?」
「何も売らん。赤字しかでない会社を作る」
「は?」
敢えて言うなら「イメージを売る」会社。
ま、ピートならわかると思う会社。
その名も「唐巣GSサービス」。
もちろん、神父を社長に据える訳じゃなくて、唐巣神父の活動をそのまま会社にしてしまおうというもの。
給料安くて危険がある職場。
で、料金が激安。
「そんなの、コメリカで受け入れられると思うんですか?」
「受け入れられると思うけどな」
なにせ、会社の標準装備は外見改造型「G3」と「ファンネル」だもん。
これに今開発中の改造神通棍を追加すれば、アホみたいに社員が集まるぞ?
あと、劣化精霊石製の精霊力マシンガン。
「まさか・・・」
「そ、帝国軍とかドロイドとか、そんな外見」
「うわぁ・・・」
顔を手で覆うピート。
でも、「うわ、確かに成功しそう」という顔になってる。
採算が合うように運営することも可能なんだけど、実際のところGSの行為自体を社会貢献として受け入れさせるのが目的なので、俺の持ち出しでも問題ないと考えてる。
つうか、あっちって、土着の神の力とか支配が弱いから、単純な悪霊でも結構力があるんだよなぁ。
で、翌日、このことを唐巣神父に相談したところ、「是非とも私にも協力させてくれたまえ!」と鼻息荒く、コメリカのGS協会やオカルトGメンに掛け合ってくれることになった。
神父が各方面に確認のための事情のやりとりをしたところ、向こうでも「宗教的壁」が厚く、活動に難渋しているそうで、逆に「いつから活動するのか」とか「何年計画か」とか「おれもベイダーになりたい」とか問い合わせが殺到しているとか。
んー、さすがコメリカ。
そんなわけで、謝意における条約締結後、会社を早々に設立することにした。
で、いろいろとある問い合わせの中で、実は中東各国やイスラム社会からの熱いラブコールが多いのが辛い。
何しろ向こうさんは世界相手にエネルギーを左右している国で、最大消費国であるコメリカをかなり嫌っている。
そんな産油国が、コメリカの敵となってさらに打ち勝ったと見られる個人を放置するかというと、まぁ、なんだ、恐ろしい。
あまり無体に断っていると逆にキレられるかもしれないというのが政府関係者の泣きで、一度は訪問してくれないだろうかと外務省関係者が菓子折り付きでやって来たぐらいだった。
「精霊石の産出国に石油産出国。横島君のコネはどんな広がりになるのかしらねぇ?」
「美神さん、助けてください」
「むり、というか、もう少しかき混ぜて。結構そういう動きがあるだけで、世界経済って回るのよ?」
先の世界瞬間同時不況の責任をとれという話らしい。
「なんなら、第一夫人候補で同行してあげてもいいわよ?」
「「「「ぶっ!」」」」
思わず俺どころかシロタマキヌで吹き出してしまった。
「美神さん、からかわないでください」
「あら? 結構本気なのに」
「・・・かなわねぇなぁ、もう」
「ふふふ」
面白そうに笑う美神さんだったけど、実のところ使えるネタかもしれないと思っていた俺だった。
「(つうかよ、心眼。これで評判が逆転したら、コメリカうれしいだろうなぁ・・・)」
「(今度は世界の敵宣言だろうなぁ)」
「(じゃ、条件追加だな。再発した際は・・・ってな条項をいれとこうぜ)」
「(うむ、いい判断だな)」
で、誰を妻として連れていくの?
「タマモ、なんでそれで行くと決め手るんや?」
だって、お兄ちゃん、いい案だって思ったでしょ?
そんな私の問いに、苦笑いのお兄ちゃん。 最近私はふたりっきりの時でも「お兄ちゃん」と呼んでいる。
まぁ、ボロが出ないように、ということで納得してもらってる。
「まぁ、権力持ちでコネいっぱいな女の人に同行してもらおうかとは思っとるけどな」
権力、コネ、・・・美神じゃないわね。
あのひとはアングラだし。
同じ意味でエミさんもダメ。
違う意味で冥子姉さんもだめ。
誰連れてくのかしら?
「六道冥那当主とうちの両親とタマモ」
・・・・予想外だわ。
本格的に、予想してなかった。
「六道は絶対はずせん。うちの両親はいい牽制。タマモは俺の隣にたってニコニコしとってくれればええ」
「つまり、お兄ちゃん以外全員弾避け?」
「一応、タマモは肖像権握るぞ?」
「ま、お兄ちゃんの役に立てるんだから文句ないけどね」
つまり、横島一族で乗り込んで牽制。
六道はこぼれた利権を拾ってもらうのと、外務省が無茶をしにように監視。
あら、かなりいいじゃない。
ところで・・・。
「怪異のガードは誰を連れていくの?」
「・・・あー、誰がいい?」
「任せてくれるなら、最良に選定しとくけど?」
「頼む」
ということで、みんな集合〜
中東に行ける怪異選定から開始よー
「「「「「おおおおお」」」」」
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ついていける怪異って結構少ないんじゃないかと思います。
行き先に自分の大元になる存在がある場合なんかは別でしょうけど。
2012/04/06 OTR移設版+小修正
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