韓国では3月に新学期が始まって以降、「母さん助けて詐欺」が急増しており、忠清北道西部の清州市では12日だけで6~7件が確認された。警察が市民に「子どもが監禁されたといった内容の電話を受け取ったら、まず警察に通報を」と、注意を呼びかけている。
報道によれば、清州市では12日、ある主婦が学校に行っているはずの“息子”から「母さん、助けて! 監禁されている」との電話を受けた。その後に見知らぬ男の声で「息子を監禁している。急いで300万ウォン(約28万4000円)を振り込め」と指示されたという。

そのため女性は慌てて銀行へ。銀行に向かう途中、女性は取り乱した様子で道行く人に助けてほしいと話しかけ、銀行で現金を振り込もうとした時に警察官が現れて、女性に事情を聴いた。警察官はまず、女性に学校に連絡するよう説得し、女性は息子が無事であることを確認した。

こうした電話詐欺の手口では、友人をかたり「面倒なことが起きたから金を貸してほしい」と持ちかけるもの、また、「賞が当たった」として騙すものもある。3月に新学期が始まって以降は子どもの電話番号を使って電話し、事前に録音した音声で騙そうとする事件も目立って増えているという。