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第二十六話

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魔族襲撃編、そろそろおしまいですw


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第二十六話

 

 手に入れたのは「設計図」。
 計画詳細から兵鬼に至るまでの詳細なものであった。
 それは「魔王アシュタロス」による三界征服計画の根幹でもあった。


 はっきり言おう、これがあれば魔王でなくてもハルマゲドンを起こせるだろう。
 すでにアシュタロス軍の資金をちょろまかす事で十分な資金を得、外部研究者の手を借りて兵鬼も開発できている。
 名も知らぬ魔族であったが、研究ができれば何もいらないというのだから使い勝手がいいだろう。


 我ら真魔神軍には未だ名はない。
 人界を掌握し、魔界を制し、そして我々こそが真の魔族であることが証明されてからでなければ名乗ることなどできない。
 この侵攻による恐怖を畏怖を糧にして、我々は正しき魔族に、真なる魔族になるのだから。


「司令、各方面軍準備できました」
「よかろう、全部隊に指示せよ・・・「蹂躙せよ」!!」


 デタントなどという甘い夢を終わらせるための真なる戦いが今始まるのだ!!

 

 

 

 

 

 作戦開始とともに、冥界拠点が連続で三カ所落ちた。
 重点目標としていた地点だけに士気が上がる。
 作戦司令室に飛び込む朗報に歓声が上がり、早くも乾杯を始める者達もいた。


「妙神山はどうだ?」
「未だ、微々たる抗戦と結界に阻まれております」


 ふむ、やはりスーパー逆天号級二機では難しいか・・・。


「ブタペストから一機回せ。三機体制で妙神山を落とし、一気にたたみかけろ!!」
「了解!!」


 ふっふっふ、魔神に等しいとまでいわれるスーパー逆天号が三機。
 ・・・これで勝ったな。

 

 

 

 


 逆天号級で制圧をかけていた東京地区で、猛烈は反抗があり、一部隊が全滅したとの報告が入った途端、司令室が動揺する。
 なにせ相手が相手だ。


「黄龍に至るもの」


 人の身でありながら龍への道を開いた数少ない存在でありながら、黄龍へと至ることができる才を持っているという。
 この存在を押さえることを龍界は宣言しており、かの者の存在すべてを守ることをも宣誓していた。
 つまり、かの存在を攻撃したとなれば、龍界全体を敵に回したといっても過言ではない。
 現竜王及びその累計すべてが、真魔神軍に対する宣戦布告を突きつけてきたのだ。
 一応、現地部隊の暴走という手札を切ったが、全く通じることはないだろう。
 すでに人界も冥界回路の大半を押さえたとはいえ、その影響力は計り知れない。
 なんとか挽回する機会を得なければ、真魔神軍に未来はない。

 

 

 

 

 


 すべて押さえたと報告されていた拠点は、敵方の欺瞞情報であったことが判明した。
 正確には最初の三カ所以外落ちておらず、スーパー逆天号級の殆どが落とされていた。


「も、もうおしまいだ・・・」


 誰かがつぶやいた瞬間、恐慌状態に陥った者達が逃げ出し始めた。
 気持ちは分かる。
 しかし、逃げ場などドコにもないことが解らないのだろうか?


 ここまで周到に囲い込まれたという事は、すでにこの場所すら押さえられているだろう。
 いかに堕落したとはいえ神魔。
 手練手管に長けている事実は間違いなかったのだ。


「「「「「ぎゃーーーー!」」」」」


 大人数が出口に殺到した瞬間、ドアがこちらに吹っ飛び数人がはね飛ばされた。


「な、な、なにがおきたぁ!!!」


 舞い上がる塵が収まると、そこには一人の人物がいた。


「おめーらつえーな? おらぁ、わくわくしてきたぞ?」


 めがねとキセルの老人は、朱色の棍を担いで一歩踏み出す。


「・・・おらか? おらぁ、ソン=ゴクウつうだ」
「「「「「ゴクウ違いだろうがぁ!?」」」」
「はっはっは、どっちでもいいじゃろ?」


 そこに現れた旋風に、すべてが刈り取られた。

 

 

 

 

 

「老師、はっちゃけてるなぁ・・・」
「結構、ストレスためてましたから」
「うわぁ・・・結構グロいのねぇ」


 ヒャクメの千里眼を通して見ていたんだけど、あまりの残酷画像に美神さんですら視線を逸らした。
 もちろんおキヌちゃんは最初から見ていないけど、流れる音だけで真っ青になってる。
 もちろん、「おら・・・」のあたりは周囲爆笑だったけど。


 芦田のところから帰る途中で、妙神山によると、老師が出陣するのと入れ違いになった。
 聞けば、敵魔族の本拠地を有志で強襲するとか。
 参加条件は「死して屍拾うものなし」でOKなやつら。
 当然雪之丞は喜々として参加したって。


「で、横島君。君はどこに行っていたのかなぁ?」


 美神さんは無茶苦茶怖い笑顔。


「えーっと・・・」
「あれ? 横島君が無担保融資してる怪異の会社?」


 ぶばっ!
 思わず吹いてしまった。


「な、な、な、何で知ってるんっすか?」
「あのね、平安にいってれば、あの神魔と通じてるのぐらい予想できるわよ」


 ああ、そうか、正面から芦田につっこんでたっけ。
 失敗した・・・。


「ま、横島君のことだからバカなことはしてないと思うけど、融資はちゃんと考えてね?」


 ・・・ああ、美神さん、いい女やなぁ・・・。

 

 

 

「わたしの資金でもあるんだから」


 ・・・ああ、美神さん、怖い女やなぁ・・・。

 

 

 

 

 

 

 すごいわ、この変身システム。
 アシュ様に渡された「フラッシュ」装備は、アシュ様の魔力に調整された「劇場空間発生装置」が組み込まれていて、おそろしいまでの範囲を自分のテリトリーにできていた。
 にこやかな笑みで変身しつつ敵を討つ姿はパピのハートを鷲掴みにして、いつか自分用の装備をヨコシマンから貰うんだと、目をキラキラさせてる。
 逆にベスパは真っ黒だ。


 本当に可哀想な妹だと思う。


 ここまで好感度を落としていても嫌いになれないのだから一種の呪いね。
 一応、パピの波長にあわせた劇場空間発生装置を作ってみたんだけど、私自身のセンスがあわないのか、パピの望むシナリオストックが出来ないでいた。
 本当にヨコシマン、ヨコシマに相談しようかしら?
 メールアドレスも交換したし。


「え、ルシオラちゃん、ヨコシマンのアドレス知ってるでちゅか!?」
「え、ええ、技術的な相談がしたくて・・・」
「パピにも教えてほしいでちゅ!!」


 あー、先にお詫びしないといけないわね。
 子供メールが山ほど来るから勘弁してね、って。


「ふわーーーーーー! ヨコシマンからの返信でちゅ!!」


 あら、さすがにマメね。
 私も送信しちゃお。

 

 

 

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3姉妹で最も不幸な次女。
あまりの不幸っぷりに泣ける。
幸せになりたかったら「小鳩」に学ぶしか・・・TT

 

2012/04/06 OTR移転版+小修正

 

文字数は2,622文字