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第二十五話

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本格的に三人登場!


すでにパピはメロメロw


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第二十五話

 


 やりすぎだわ、お兄ちゃん。

 


 変身ヒーロー、それもダークヒーローっぽい格好になったお兄ちゃんは、中級魔族も関係なしでなぎ倒していた。
 私もシロ姉も雑魚を倒していたけど、やっぱりあそこに「あの人」がいるせいか、無茶苦茶張り切ってるし。


「さすが先生ですな、魅せ方を解ってる!」
「それって、アクションヒーローってこと?」
「いやいや、魅せる格闘ってことでござるよ」


 それって、見せかけってこと?


「実際の威力以上の見た目で、精神を折るのでござる。精神が基本の神魔には有効でござるよ?」
「・・・マジな意見だったんだ」


 ちょっと驚きの私。
 なら・・・


「・・・と、こんな感じでいいかな?」
「うむ、拙者は何色でござるか?」
「シロねぇは「ブルー」で、私は「レッド」」
「うむ、イメージカラーでござるな?」
「そうそう」


 シロねえとともに乗っていた青き稲妻から降りて、丁度やってきた「炎の狐」に乗り換えた。


「行くわよ、炎の狐」
「いくでござるよ、青き稲妻!」


「「ヨコシマン、ひき逃げアターック!」」


 うーん、私たちも十分やりすぎかも。

 

 

 

 

 


 ヨコシマンヘルメットを脱ぐと、三人娘が近づいてきた。
 パピリオは、無茶苦茶に目を輝かせている。
 ベスパは、疲れた瞳で芦田をみていた。
 そしてルシオラは、


「・・・・・」「・・・・・」


 なぜか俺と見つめあっていた。


「初めまして、横島忠夫です」
「・・・はじめまして、ルシオラ、よ」


 なぜか彼女の視線が切れなかったのだが、ドカンと飛びついてきたパピリオのおかげで視線が離れてくれた。


「ぱ、ぱ、パピはパピリオでちゅ!!」
「ああ、よろしくな」


 軽くなでると、嬉しそうにほほえむ。
 その表情に胸の内が熱くなった。


「あたしは、横島タマモ。お兄ちゃんの妹」
「拙者は犬飼シロ。先生の弟子でござる」


 すっと現れた二人はおいておいて、ベスパを従えた芦田が変身を解いて握手を求めてきた。


「よく来てくれた、忠夫殿」
「ま、敵の敵はってやつだよ」


 ぎゅっと握手すると、視界の端でルシオラの視線が少し熱く感じる。


「・・・おい、芦田。娘達の思考をいじってねえだろうなぁ?」
「バカを言うなよ、婿殿。窮地を救われたなんて体験を成長槽から出たばかりで体験してみろ、速攻で落ちるに決まっているだろう?」


 握手のまま顔を近づけて囁きあう俺たちを、長女と次女が引き離した。


「で、アシュ様。その変身は何なんですか?」
「・・・横島さん、でいいかしら? アシュ様と息のあったアクションの理由を聞きたいんだけど?」


 結構、美神さん系のオーラを発しているせいか、芦田が無茶苦茶焦ってる。
 まぁ、心当たりねえもんなぁ。
 ここで「じゃ」とか言って逃げるのもおもしろいけど、これからのこともあるので仕掛けをばらすことにした。


「ああ、それはこれのせいだな」


 バックル型の装置を見た瞬間、ルシオラの目の色が変わる。
 そう、桃色からギラつく肉食獣のそれに。


「これは「劇場空間発生装置」ってやつでな。内部に設定されたある程度のパターンのシナリオに沿った形で、自分に都合のいいように現実を操作できるって言う反則アイテムだ」


 もちろん、この開発には芦田も噛んでる。
 つうか、芦田なしでは開発すら出来なかっただろう。


「・・・!!」


 どうやらルシオラはその根本原理を思い至ったようだ。


「・・・ヨコシマ、それは限定的な「コスモプロセッサー」なのね?」


 機密だろ!ってベスパは怒ってたけど、この装置の原理を考えれば、機密もくそもないことがわかったんだろう。
 だから俺も答えることにした。


「万能にゃぁほど遠いし、燃料消費も激しすぎるから、そんなに長く使えねえけどな」


 やっぱり、と目を輝かせたルシオラ。


「で、その燃料って?」
「これこれ」


 そういって見せたのは文珠。
 見た瞬間にルシオラの目の色が再び変わった。純粋な驚きに。
 みればベスパとパピリオも驚いてる。


「そうだ、彼こそが、人界で唯一の文珠使いにして「黄龍に至る者」だ」


 ぱーっと明るい表情になったパピリオとルシオラ。
 顔をゆがめるのはベスパ。
 こんな芦田でもお前は好きなんだな、と内心苦笑いだった。


「ぱ、ぱ、ぱ、パピは、パピは、ヨコシマンのお嫁さんになってあげるのでちゅ!!」
「まちなさい、パピ! 背格好からして私の方が似合ってるわよ!!」


 わきゃわきゃと俺の両脇で争う姉妹。
 なんだか前の時間の一瞬を思い出してしまった。
 こんなシーンはなかった。
 でも、三姉妹が仲良くしているところをみて、なんだか胸の内が熱くなる。


「お兄ちゃんもモテモテねぇ?」
「先生は大人気でござるなぁ」


 まぁ、なんだ・・・いっか。

 

 

 

 

 

 あれが、「黄龍に至る者」。


 武神の試しを受けて開花した霊能で至ったという力は「龍珠」。
 それもあらゆる龍(竜)族 の権能を体現できるという物であった。
 それは、いま、存在すらしていない「黄龍」の権能を再現できるということであった。
 太極に存在する龍、始祖龍、すべてを従える龍などと言われているが、三界の共通の認識としては、神魔の最高責任者と同等の力を持つというもの。
 つまり、彼を取り込めば第三勢力の旗揚げすら可能だということだ。
 むろん、野心の面で彼を獲得しようとする勢力もあるが、実際は別の意味での確保をねらっているのはありありとわかる。
 アシュ様なんかは、本格的に彼の取り込みをねらっている。
 権力とかそういう意味ではなく、娘の婿として、だ。
 聞けば、前ロットの姉である「メフィスト」は、彼の前世に沿い遂げたとか。
 魔族であったか体を捨てて、人に転化してまで。
 今生は彼の方が人間をやめてしまったので関係ないが、少なくとも彼が人間のままであったら、姉さんもパピも追っかけ人間になるかもしれないとすら思える勢いだった。

 

 

「パピもヨコシマンになるでちゅ!!」

 

 

 ・・・人間じゃなくて改造人間になりたいらしいけど。


「そんなになりたいなら、私が改造するわよ?」
「・・・ルシオラちゃんは怖いからいいでちゅ」

 

 


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新兵器だしましたw
その名も劇場空間発生装置。
劣化版コスモプロセッサー、って何でもありだねw


実際、美神空間や横島時空へ強制的に引っ張り込むためのアイテムなんですが、無理やりでしたかね?(^^;

 

文字数は2,596文字