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第二十三話

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できましたw


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第二十三話


 魔族は多面作戦にでたようだ。


 大勢力は妙神山へ、そして小勢力は妖怪マンションへ。あとはいろいろ。


「妖怪マンション・・・・」


 その魔族の情報に、思わず泣けてきた。


「で、俺らも見ててええんか?」


 銀ちゃんと踊るGSの撮影隊が、これは美味しいということで撮影にきていた。
 とはいえ、いろいろと検閲が入ることになるけど、ソースとしてみれるだけでも芸の肥やしになると言うことで役者さんたちも集まってきていた。
 中にはプロデューサーが「いや、お美しい方ばかりだ。ぜひとも「うち」に出演しませんか!?」とすがりついていたのは印象的で。


 タマモを一目見た瞬間、是非とも出演を! と土下座までしやがった。


「で、土下座神としての評価は?」


 いやな振りをしやがるなぁ、妹よ。


「んー、15点減点やな」
「なんで?」
「し慣れてるのが見え見えや」
「おう、必殺技の多用は命取りやろうな」


 なるほど、と感心する周囲だったが、頭を上げるタイミングを失ったプロデューサーは脂汗をかいていたのであった。


 しばらくして視界に入ってきたのは、微妙に小さい逆天号っぽいなにか。


「ちと迫力に欠けておらんか?」


 急遽現れた猿神に、驚きの声を上げる住民たちだったが、ケイが「サルじぃ!」と喜色あふれるタックルをきめたところで、張りつめた空気がゆるんだ。


「あー、たぶん、適当に真似して作ったんだろ?」


 俺のせりふにタマモだけが苦笑いだった。


「家主殿! あれを落としていいのかぁ!!」


 古式ゆかしい鎌倉刀を肩に背負った巫女姿の少女だったが、その気配はシロの「散歩いくでござるか!?」と何ら変わらない。


「落としたら、ご近所さんに迷惑でしょ」
「だ、だ、だったら、木っ端みじんに・・・!」
「できる方法をみんなで検討するならOK」
「うひょーーー!家主様のご許可をいただいたぞぉ! 木っ端みじんにするぞぉ!!!!」
「「「「「オウさ!」」」」」


 耶麻和姫(ヤマトヒメ)を筆頭にした関東鬼連合が、喧々囂々と手法を検討している間も、モドキは沈黙、というかジリジリと近づいてきているだけだった。


「えーっと、横島さん、どういう状況ですか?」


 湯上さんへ、美神事務所自体が魔族につけねらわれた事実とその防御に神族と魔界軍の一部が派遣されたことを説明すると・・・


「はぁ、さすがに超一流は違いますねぇ」


 とかピントのずれたことを言っている。


 多少有った緊迫感を失ったご近所のみなさんは、それぞれの家に戻り、これから仕事にいくという怪異達もその場をなはれた。


 それでもジリジリ進んできているモドキ。


「よっし、じゃぁ、そろそろいくか!」
「「「「「オウさ!!」」」」」


 とびだそうとした関東鬼連合をちょっととめる。


「せめて、向こうの宣戦布告きいてやらんか?」
「・・・家主、とっととおとさんと、ご近所様に迷惑だぞ」


 まぁ、たしかに。


「じゃ、内部制圧した後で、やりたいほうだいつうことで」
「「「「「オウさ!!」」」」」


 ビュンビュンと空を駆ける鬼達が襲撃してゆく。


「ほんじゃ、われらはスイープじゃな」
「家主殿、食ってええかのぉ?」
「被害防御優先ならええよ」


 おおおおお! ときらきら光る瞳で飛び出してゆく怪異のみなさん。


 さーて、こっちは簡単に済みそうだから、向こうに顔出すか。


「テレサ、妙神山からの連絡は?」
「順調に迎撃中と、姉さんからの連絡が入っています、ご主人様」


 んー、と首をひねった後で思い出した。


「芦田さんとこは?」
「・・・現在防戦中との情報です」
「苦戦してるのか?」
「・・・はい。我が写し身も機能低下してます」


 そうか、と俺はため息をついて、そして箒を呼び出した。


「老師、ちょっと助っ人にいってきます」
「おいおい、向こうさんを助けていいのか?」
「しかたないっしょ? 芦田さんにゃぁ、あいつを育ててもらわんとならんのですよ」


 苦笑いの俺は箒にまたがった。


「お兄ちゃん、あたしもいくよ」
「拙者もいくでござる!」


 またがっているのはなぜかニケツの青い稲妻。


「また遊びにきやがったか、まったく」


 ま、戦力は大いほうがいいし、ということで、俺は飛び立った。


「こっちは任せておくがいい、馬鹿弟子」

 

 

 

 

 

 


 初めて培養槽から出されたのが退避とは、アシュさまはふぬけてるでちゅ。
 無限の力を持ちながら、有限に縛られる魔神なんて不合理でちゅが、それがいい、とベスパちゃんはメロメロでちゅ。
 パピはもっと格好いいヒーローが好みでちゅが、親を選ぶことなんかできないのでちゅ。
 生まれの不幸なのかもしれないでちゅね。


 雨嵐のように霊波弾が降り注ぐ外を見つつ、メイドロボのテレサが動きにくいであろう腕でパピを守ってくれているでちゅ。
 ・・・パピはどうで生まれて少ししか経っていないからいいでちゅが、テレサにはもっと長生きしてほしいでちゅよ・・・・。


「ご安心ください、パピリオ様。今、テレサネットワークから救援受諾信号がきました」
「・・・誰か助けにきてくれるんでちゅか?」
「はい、パピリオ様」
「でも、パピ達は魔族で・・・」
「そんなことを気にしない、偉大な方もいらっしゃいます」
「・・・テレサは、そいつのことを知っているのでちゅか?」
「はい、パピリオ様。私のメインフレームになっているいにしえの記憶の一つでございます」


 きゅっとパピを抱きしめる力を強めたテレサだけど、ソレは気持ちいい類だったでちゅ。


「テレサ、そいつは、そいつはパピも、ベスパちゃんも、ルシオラちゃんも守ってくれるでちゅか?」
「はい、パピリオ様。なぜならば・・・・」
「なぜならば?」
「・・・あの方は、美女美少女の味方ですから」


 なぜか、脱力するような台詞が、すごく格好いい台詞に思えたのでちゅ。

 

 


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いかがでしょうか、23話です。


じつはパピの一人称って好きなんですよねぇ。
・・・ろりじゃねえっすよ? 書きやすいって事でw


11/7/23 パビ>パピ


2012/04/06 OTR移転版+小修正

 

文字数は2,476文字