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第二十二話

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学校勢と協力とか言っていましたが、よくよく考えてみれば、もっと向いてる助っ人がいましたw


今回はそんな話。
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第二十二話

 


『ぼく、どざえもーーーん!』


『モテモテなんかキライだ、ギャーーー!』


 笹倉さんと湯上さんと久しぶりの仕事、となるはずだったんだけど、魔鈴さんも一緒に行くという話になって、けっこう、こう、なんというか、目の毒な感じになってしまった。


 某有名ホテルの室内プールに巣食う悪霊の排除がメインの仕事なんだけど、プールだけに水着で除霊という話になってしまった。


 笹倉さんも湯上さんもかわいい系のお姉さんで、魔鈴さんはきれい系のお姉さん。
 正直に言えば、本気でヤバイ気分になってしまう。


 そんな「お姉さんズ」によるファンネルで、二大バカ除霊を済ませることができたので、早々に次の現場に行こうと思ったのだけれども、まずいモノに気づいてしまった。


「「じーーーーーー」」


 なぜかタマモとシロが建物の陰でこちらを見てる。


 ・・・六道の校内水着で。

 


 いろいろとモノ言いたげな視線の中身は・・・・

 


「拙者のほうが役立つでござる」「おにいちゃん、私たちなら無料なのに・・・」


 だろうなぁ・・・。


 目ざとく二人を見つけた笹倉さんと湯上さんが引っ張ってきて大盛り上がり。
 シロもタマモも二人が六道の先輩と聞いて不機嫌が吹っ飛んだ。


「おにいちゃん! 先輩たちと事務所作るの!?」「先生! 拙者たちも雇ってほしいでござる!!」


 どうにもこうにも、妙な盛り上がりだよ、ほんと。


「おめーら、俺はまだ高校生活をエンジョイしてたいんだよ」
「そういいながら、登校せずに仕事ばかりじゃない。」
「愛子殿が寂しがってるでござるよ?」


 口がへらねぇ・・・・。


「あらあら、愛子ちゃんって、あの学校霊の生徒会長の?」
「同棲してるって噂、本当?」


 いらねーはなしがはじまった!


「お兄ちゃんは、いろんなところからアヤカシや怪異の美女を集めて囲ってるんだ〜」
「先生、拙者も囲ってくだされ!!」
「おめーら、たいがいにしろよ!!」
「「きゃ〜〜〜」」
「学校さぼってつけてきたの、お袋と美神さんにいいつけっからな」
「「ぎゃーーーーー!」」


 ま、でも、妹たちに嫉妬される兄の立場って言うのも気恥ずかしいというか何というか。


「いい、お兄ちゃんですね?」
「いやはや、お恥ずかしい」


 魔鈴さんの笑顔にも対応しきれないほど照れくさかった。

 

 

 その後続いたカップル嫉妬型悪霊を、カップルを装って退治したんだけど、なぜか女性陣がじゃんけんを始めるのがおもしろすぎる。


『(主、それは本気か?)』
「(え、なんか変か?)」
『(女性が報われんなぁ)』


 最近、心眼の言うことがわかりません。

 

 

 まるで、新しい事務所のような活動の中で、事件は起きた。
 そう、魔族の襲撃だ。

 

 

 ジークとワルキューレは負傷したそうだけど、美神さんとおキヌちゃんの箒で妙神山に脱出したそうだ。
 というか、文珠で霊気を攪乱して、俺の部屋からゲート経由で妙神山に逃げ込んだそうだ。


 美神事務所をのぞいてみると、すでにされもいなかった。
 で、うちのマンションは、店子の怪異たちとマリアたちが敷設した霊的防御機構によって魔族を返り討ちにしていて、俺が帰った頃には歓声がわいた。


「ご主人様、ご無事でお戻りになったことをうれしく思います」
「テレサ、名前で呼んでくれ」
「今は侍女としての業務中です」


 湯上さんと笹岡さんも巻き込んでしまって申し訳ないけど、一応、関係者としてかくまうことにした。


「うっわー、これが有名な妖怪マンション」


 笹岡さんのせりふに、思いの外、「水木しげる」っぽいなまえですね、なんて苦笑い。ちょっと見え方が変わって見えるし。


「横島さん、お疲れさまです」


 猫又のミィさんがみんなの分のおしぼりを持ってきてくれた。
 この辺の気配りがうれしい。


「大家殿、この魔族は、何者じゃ?」


 縛り上げられた魔族を蹴る、近所の社を根城にしていた蛇姫。


「一応、追ってる目標も目的も知ってますが・・・」
「ふむ、デタント関係か?」
「そのはずです」
「ならば、主流派に与するなら、打ち返してもよいのだな?」
「ええ、死なない程度に」


「「「「「ふわははははは、ならば家賃は戦働きで!!」」」」」


「おめーら、少しは現金でよこせよ!!」


「「「「「もちろん、ある時払い、ということで!!」」」」」


 まぁ、そういう契約だけどさっ!!


 明るく笑う怪異たち。
 うれしそうに微笑む妖怪たち。
 魔に落とされながらも天の位を持つ神霊たち。
 いつの間にか大所帯になってるなぁ。


「あのぉ、私たちも戦働きで家賃ってことには・・・」
「人間には厳しいマンションですよ?」


 まぁ、部屋数はあるし、いいんですが。


 笹倉さんと湯上さんがマンション入居を決めた瞬間だった。

 

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なんだか、このまま横島マンションは「横島事務所寮」になりそうな勢いですw


2012/04/06 OTR移転版+小修正

 

文字数は2,058文字