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第二十一話

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 赤松・椎名系作品 > 恥ずかしながら戻ってまいりました!~GS横島忠夫の再演 > 第二十一話





 

 


結構、時間が空いてしまっているので、他のSSみたいに止まってしまうのではと危機感満載の再演ですが、這いずるがごとくの速度であっても進み続けます。
お時間くださいw

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第二十一話

 

 

 

 

 お兄ちゃんの周囲が超加熱中。

 

 

 

 

 過去の調査から戻ってきた美神は、お兄ちゃんにメロメロになって帰ってきた
 それを目にしたおキヌちゃんやシロねえもそれに対抗している。
 で、ミイさんもなんだか積極的になってるし愛子ちゃんもかなり本気が入ってる。
 こんな状況で小竜姫が指をくわえているわけが無く、全力全開でお世話モードだ。
 とはいえ、嫉妬しあって空気を悪くするとお兄ちゃんは逃げ出して新しい女を見つけてくるので、できる限り囲い込んでいるんだけど、男振りが急上昇してるお兄ちゃんに唾を付けようとする女は多い。
 たとえば、魔鈴とかエミ姉さんとか冥子姉さんとか・・・・。


 というかエミ姉さん、ピートはいいの?


 まぁ、おにいちゃんを確保しとく程度の話なんだろうけど。
 逆に本格的なのは魔鈴さんと冥子姉さん。
 魔鈴さんは本格的なご近所つきあいをするためにマンションに部屋を確保することまで視野に入れてる感じだし、冥子姉さんは冥那おばさまの後押しもあって、全力でアタックを考えてるみたい。


 まぁ、「ハーレム上等」とか言ってる人なんで陰ながら応援はするけどね。
 だって、私もその中に入れるかもしれないし・・・・。
 ふふふふふ。

 

 

 

 

 

 久しぶりに学校にきた気がする。
 おおよそ毎日通っているけど、修行だの仕事だの過去だのに行ったり来たりしているので、実際は毎日はこれてないけど出席率は良い筈なんだけどなぁ。
 生活的に濃い方に意識がいくもんなんだろうなぁ、とか思う。


「横島君、お弁と忘れてたわよ?」
「お、愛子サンキュ!」


 そんな光景を見て、なぜか歯ぎしりの男子クラスメイト。
 なんで?


「おめぇ、クラスメイトの手作り弁当を受け取っといて、その態度は・・・」
「あー、ちゃうちゃう。これはミイさんが・・・」
「「「「「ああぁ?」」」」」


 先日保護した妖怪親子の母親が、恩義に感じてお弁当を作ってくれていることを話すと、女子は「いいはなし」と感動していた。


 が。


「で、美人なんだろ、ミイさんってひとは」
「ええ、「すんごい」美人よ」


 あ、愛子ぉぉぉぉぉ!!!


「そうですね、妖艶な魅力を持つ未亡人です」


 いつ現れた、ピート!!


「横島さんはいつの間にかハーレムを作っていたんじゃ」


 タイガァァァ!!!


「・・・・・・・」


 気づけば周囲を取り囲む男子クラスメイト。


『われらの生徒会長を妾扱いかぁ!』
『怪異の純情をもてあそびおってぇ!』


 ・・・?


 よく見てみると、二宮の銅像とか人体模型とかメゾピアノなんかが血の涙を流してるし。


「おいおい、おめーら、夜の妖怪学校はもう終わってるぞ?」
『やかましいぃ! 愛子会長の出席率が悪い主原因が、うたってんじゃねーーーー!!』


 思わず隣の愛子を見ると、なぜか頬を染めて赤くなってるし。


「あー、詳しいことはいいとして・・・」


 そろそろ授業始まるぞ?

 

 

 

 

 

 授業もそこそこに、俺は箒に乗っていた。
 一時間目の途中で美神さんから呼び出しがあったからだ。
 緊急で、さらには重大な事件が発生しているので出勤して欲しいというものだった。


「(どう思う? 心眼)」
『(襲撃、ではないか?)』


 そう、襲撃。
 正確に言えば魔族の襲撃。


 本来ならおキヌちゃん不在時期に発生した魔族の襲撃が今回は期間短縮の影響か時期がずれたせいか発生していない。
 しかし、魔族にとって美神さんは目の上のたんこぶ、というかいろいろと面倒なことの中心にいる人物なので、排除したい筈だ。


「(つうか、襲撃前の護衛入りだろ?)」
『(そうなると・・・・)』

 

 

 

 


「横島君! 私の代わりにガンガン稼いでね♪」

 

 

 


 ワルキューレに護衛された美神さんは、非常に嬉しそうな笑顔で依頼の束を俺に渡す。


「えー、美神さん。おれ、ちゃんと卒業したいんすけど」
「大丈夫大丈夫! 中退でも私がちゃんと養ってあげるから!!」
「・・・忠夫様。妙神山はいつでもあなたを待っていますよ?」


 いつの間にかいた小竜姫様。
 あなた、最近妙神山にいる時間よりも東京にいる時間の方が長くないっすか?


「初めまして、わたしは魔界第二軍特殊部隊のワルキューレ大尉だ」


 きゅっと俺の手を握るワルキューレ。
 なんだかはじめから好感度が高い。


「・・・ちなみに、本戦に出場している」


 何の本戦かは聞かないことにした俺だった。
 思わず苦笑いで美神さんに視線を向けると、ちょっとだけ怒ってる感じ。

 

 

 

「えーっと、じゃぁ助っ人もありっすか?」
「いいわよ? ただし、横島君の取り分から計算しなさいね?」


 これは守銭奴的な立場からいっているわけじゃない。
 金銭の収支バランスを厳しい面から訓練しているだけなのだ。
 実際に赤字になっても、美神さんの取り分から補填してくれるのも俺はわかっている。
 何とも優しくも厳しい上司だというわけだ。


「で、なんで神魔が護衛なんすか、美神さん」


 もちろん帰ってきたのは予想通りの話。


 くぅ、やっぱり襲撃かぁ・・・。
 デミアンあたりが出場ってくるのかな?


 そういえばメドーサってどうなったんだろう?


「実際、風水盤以降影も形もないしなぁ」
「ん? 何の話だ?」


 思わず口に出ていたのを聞いたワルキューレに聞いてみることにした。


「ああ、一時期、うちと結構バッティングしてたメドーサって魔族はどうしたかなぁ、と」


 んー、と小首を傾げるワルキューレ。


 ・・・、あれ、なんか険しい顔つきの小竜姫様?


「えーっと、どうしました? 小竜姫様」
「・・・メドーサは、その、転化しました」
「「「転化?」」」


 思わず声を合わせてしまった俺たちに、本当に不本意な顔の小竜姫様。


「何らかの衝撃的な要因があったのでしょう。魔族から神族に堕天し、今、龍神界で事情聴取を受けています」


 あまりの衝撃に声のない俺たち。
 つうか、なにがあった、メドーサ!!


 魔族のまま捕縛されていれば抹殺必至だったのだけれども、神族に転化してしまった後では「罪を償った」ものとされてしまうそうだ。
 もちろん、いろいろと贖罪はしなければならないそうだけど、それでも即時抹殺はないという。
 何度も剣を交えた小竜姫様には複雑な思いらしい。

 

 

 

 

 

 とりあえず一度学校に戻った俺は、ピートとタイガーに協力を求めることにした。
 雪之丞でもいいんだけれども、壊し屋仕事以外では使い勝手が悪い男なのだ。
 もちろん美神さんの仕事なので半端ではないけど、対人スキルに特化した雪之丞では厳しい面がある。
 むろん、引き受けた引き受けた依頼の中には雪之丞向きのものもあるので、そっちはそっちで回すつもりだけど。


「横島さんの仕事は大変じゃが実入りがいいのじゃぁ」
「はい。修行にも収入にもなって助かってます」


 まぁ、愛子も手伝ってくれるし、どうにかなるだろ。

 

 

 
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うちのよこっちは、けっこう人に頼ることをわかっています。
というか、一人で出来ることの限界を理解しているのです。
で、出来ないことを切り捨てる美神と違い、みんなで協力して全部片付けるよこっち、とまぁそういう感じですかね。


2012/04/06 OTR移転版+小修正



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