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トップページ > 神代ふみあき書庫 > 赤松・椎名系作品 > 恥ずかしながら戻ってまいりました!~GS横島忠夫の再演 > 第五話
五話です。
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第五話
「そうですね、彼女に比肩する呪術師はこれから未来何年生まれないか予想もできません。」
「ちなみに、ピート君の感覚で何年ぶりなの?」
「300年ぶりぐらいでしょうか。」
「さっすがエミさんじゃぁ・・・。」
というわけで、銀チャンの要望するプロで一番あってるのがエミさんでした、と言うわけだ。
で、エミさんを紹介したところ、最近なびきの悪いピートをほおっておいて、銀チャンだのキミタクなんかを狙っているとか。
あの視線が怖い、というのは銀チャンの台詞。
「まぁ、エミさんも美神さんも超一流だしな。」
苦笑いの俺をみて、三人が同時に肩をすくめた。
「なんだよ、まるでコメリカのスクールドラマみたいなリアクションは?」
「ま、横島君だしね。」「横島さんですしね」「横島さんですからノー」
わかんねーよ!!
「ただいまー。」
「おう、おかえりー」
最近おれのマンション常駐の居候、銀チャンがにこやかに手を振ってる。
うちに空き部屋があると知った銀チャンは、東京の仕事の時に泊まらせてほしいと言ってきた翌日から、空き部屋に「銀ちゃんの部屋」というプレートまでぶら下げている。
まぁいいけどな。
タマモも嫌ってないし、というか兄扱いなので我慢することにしてる。
とはいえ、タマモに「ギンにぃ」と呼ばれて鼻を伸ばしてる写真をネットに流せば、ドンだけの金になるんだろう? 鼻を伸ばした銀ちゃんアイコラ素材でも売ったろか?
「しっかし、東京に寮はナインか?」
「いやなぁ、アイドルの寮って気がぬけんのや。」
やれ先輩には二礼確実とか、大先輩の帰りには列を成して出迎えるとか、靴を磨けとかなんだとか・・・。
「どこの応援団だ? 地獄のようじゃな。」
「せやろ? せやから、ここに置いてくれ〜」
「まあええけど、予定ぐらい聞かせろや? 夕飯の準備かてあるし」
「ええ!? よこっちがつくるんか?」
「これでも栄養バランス抜群なんやで。」
と言うわけで、早々に晩飯を作るとそれにあわせるようにタマモ帰宅、シロも随行。
「うまうま、うまいやないか!!」
「うんうん、おにいちゃん旨くなったよね。」
「はぐはぐはぐはぐ、おかわりでござる!!
まぁ、食っててくれや。
じゃ、俺は俺でアルバイトでござい。
今日はシロタマの出番はないので、うちでゆっくりしてゆくはずだ。
「じゃ、いってくるぞぉ。」
「・・・おおおお、きばりやぁ〜」
「「いってらっしゃーい」」
と言う毎日だとはなしたら、美神さんに笑われた。
横島君らしい、と。
話のはじめはシロが最近うちで夕飯を食べてくるけど、何かあるか、と言う話だった。
まぁ美神さんらしい問いかけで、食費が危ないなら出すわよ、と言うことだった。
最近は十二分に仕送りもあるし、バイト代も十分なので結構大丈夫だと笑うと、こつんとはたかれた。
「横島君、あんたのことだから収支内容は食費と家賃タマモのおこずかい程度しか考えてないでしょ?」
「え、あとなにか必要なものってありましたっけ?」
「あなたのおこずかいは?」
「・・・家計費と一緒ですよ? 無駄遣いできませんって。」
「あー、もう、・・・心眼!!」
『美神殿、あなたの不満は解るが、無駄ですぞ?』
「もうちょっと教育しなさいってば!!」
『この件については何度もはなしているが、全く理解できない、する様子もない状態では、あきらめるほかない。』
「・・・くぅ、セクハラ煩悩小僧だったときより数段ましだけど、今の方がムカつくぅ!!!!!」
その日の除霊は、珍しく美神さんが大暴走したのだった。
まぁ、なんつうか、一皮むけたって感じなわけで。
正直に言うと非常に助かってるし、安心できている。
もちろん、横島君のこと。
GS試験の前後で無茶苦茶変わりすぎだけど、心眼の説明を聞くと理解できるし、小竜姫様の説明にも裏付けられている。
最近では背中を預けて戦えていることに気づき、罪悪感にさいなまれている。
処理類もできている、仕事の判断も問題ない。
不足人員の割り切りは見事だし、冥子を教育したその手腕は見事の一言につきる。
・・・これを時給5000円で使い続けることは不可能だ。
いや、どこに引き抜かれてもおかしくない。
正直、六道のおばさまからのラブコールは、日に日に無視できないレベルまで高まっている。
そろそろ、何らかの手段にでないと引っ込みがつかないところまできている気がする。
「・・・まずは時給を上げること・・・・いやいや・・・」
そういえば、横島君の単独仕事の件数が500を越えていることに気づいた。
そうだ、GS免許発給と同時に給与見直し、これだわ。
私は自分の思いつきに満足していた。
でも、ふと気づく。
もし正式免許を発給なんかしたら、私の元からいなくなってしまうのではないか、と。
沸き上がる不安は、私の足下から徐々に広がってきていた。
最近、美神さんの落ち着きがない。
仕事は集中しているんだけど、どことなく意識がそれてる。
事務所にいると顕著で、視線が泳ぎまくってる。
なにがそんなに気になるんだろう、と言うことでおきぬちゃんと共に調べてみると、どうやら俺の出勤中に発生することが解った。
「(どうしてだと思う? 心眼。)」
『(解らぬのか、解らぬのだなぁ、お主には)』
「(え、え、え、なんか一目瞭然な話があるとか?)」
『(主よ、それは自分で気づかねばならぬことだ。)』
そうなのか、と腕組みをした。
まず考えよう。
昔の俺とは違い、給料を上げてもらったからといって暗殺を疑うほどバカじゃない。
計算間違いの可能性も考えるけど、あの美神さんがそんな計算ミスをするわけがない。
何かの理由であげたのだろうと解る。
危険なことをさせていたが本人が気づかなかったのでよし、と思ったけどさすがに良心がとがめる、とか。
次月の仕事で本当に命の危険があるけど、今のうちにお金を渡しておいて断る道をたつ、とか。
むー、さすが俺、年齢を重ねて推理力の厚みが増したなぁ。
『(主、本格的に死んでみるか?)』
「(なっ、なんで心眼!? 俺の推理に穴でもあるのか?)」
『(穴あきまくりだ。よく考えろ、主。おまえの前で落ち着きがなく、何気ない姿を目で追って、声をかけようとしてドモリ、わざわざスキンシップをとってみたり離れたり。)』
「(うん。まさに最近の美神さんだな。)」
『(・・・・で、だ。一人の時に譫言のように主の名前をつぶやいたり照れたりしている。どうおもう?)』
「(・・・・解析不能)」
『(では、主の名前を呼んでいるところを西条殿で考えろ)』
「(ぐおおおおおおおお!! ゆるせん、西条ぉぉぉぉ!!)」
そうか、そうか、西条めぇ・・・・・
『(では、西条から自分に変えてみろ)』
「(・・・・・理解不能)」
『(だめだな、主、だめだめだ。)』
豪雨の中、町中の公園の除霊仕事に来ている。
白いワニの幽霊だとか。
契約納期も近いのでとっととこなそうと思ったのだけど、美神さんが「霊感にさわる」といいだして延期を宣言した。
とはいえ、無駄なお金を払うこともないので、俺とシロでこなすことを提案したところ、苦笑で了解してくれた。
仕事自体はかなり簡単にいった。
シロが挑発して池から引きずり出し、そして霊波刀で滅多切りという大人げないやり方だけど、早いに越したことはない。
「先生、やったでござるな!」
「そうだな、よくやったぞ、シロ」
なでてやると気持ちよさそうに目を閉じるシロ。
本当にこいつは犬だなぁ。
で、タマモはツンデレ猫。
「・・・さ、そろそろ事務所に戻るぞ。」
「ハイでござる。」
意気揚々と帰ってみると、そこはお祭りでした。
「あああああああーーーーーもういやーーーーー!!!」
絶叫の美神さん。
「おにいちゃんたすけてぇーーーー!!」
泣き叫ぶタマモ。
「ふぎゃーーーーーー!!!」
で、元凶、れいこちゃん。
『(主、これは・・・・。)』
「(うわー、そうだった。れいこちゃん到来だ)」
これを機会に美神さんは魔族との戦いの渦の中心であることを自覚させられる。
「あ、横島さはぁーーーーん!」
涙目のおキヌちゃんを撫でつつ、俺はれいこちゃんを片手で抱いた。
「ほらほら、どうしたんだ? なにが悲しいんだ? お兄ちゃんに話してみ?」
「ふぎゃーーーー!! ママーーーーーー!!!」
「そっかそっか、ママがいないのが悲しいのか。」
悲しいよな、寂しいよな、と撫でているうちに泣きやんでゆくれいこちゃん。
「あのね、ままがいなくなっちゃったの。でも、いい子にしてなさいっていってたの。でもさみしいの。」
「うんうん、さみしいよな。でもいい子なんだよな、れいこちゃん」
「・・・うん、れいこは良いこなの」
にこやかにほほえむれいこちゃんを、優しく抱きしめる。
「じゃ、れいこちゃんはママが帰ってくるまで、いい子でいよう。・・・なに、すぐ帰ってくるよ」
「・・・ほんと?」
「だって、れいこちゃんのママは嘘いわないだろ?」
「・・・うん!!」
花がほころぶような笑顔のれいこちゃん。
「・・・横島君、本当に子供の相手がうまいわね。」
「・・・お兄ちゃんすごい」
パニック状態の二人が復帰すると、おキヌちゃんも正気に戻ったみたいだ。
「かわいいでござるな。拙者はシロというでござる。」
「・・・あたし、みかみれいこ。」
「ほほぉ、ちゃんとお名前がいえるでござるか、賢いでござるな。」
シロも何のこだわりもなく接している。
まぁ、村社会の一員だったシロが子供の相手が下手なわけがないわけで。
「所で、美神殿。なにゆえ同姓同名で?」
「あー、信じられないと思うけど、そのこ、過去の私なのよ」
「ほほー・・・・・・。すごいでござるなぁ・・・・。」
あ、こいつ、考えることを放棄したな?
まぁ、お馬鹿はおいておいて。
「・・・もしかして、時間移動、ですか? それも美神さんのお母さんの・・・。」
「そうよ、ちょっと前にママと小さな私がやってきて、私にちいさな、れいこちゃんを預けて再び転移したわ。」
「すごかったわよ。落雷と共に現れて、落雷と共に消えたんですもの。」
美神さんとタマモの話を聞きつつも、れいこちゃんを撫でる手を止めない。
気持ちよさそうだった表情は、徐々に虚ろになっていっている。
「先生、引き受けるでござる」
「お、頼む」
ゆっくりと優しく受け取ったシロは、ソファーに寝かせて毛布を掛けた。
「・・・なんか、シロねぇとお兄ちゃん、息が合ってる」
「まぁ、普段から一緒に訓練してるからじゃないか?」
「そうでござるな、共に前衛をしておる故、さほど特別な意味はござらんよ?」
「シロねぇ、顔を赤くして言うせりふじゃないと思う。」
「そ、そ、そんなことはないでござるよ?」
まぁまぁ、と二人を止めてれいこちゃんをゆびさす。
「まぁ、助かったわ。 できればこっちに泊まってもらえないかしら? さすがにいやな予感しかしないのよ」
・・・さすが美神さんだなぁ。
まぁ、子供の面倒がつらいから、ということもあるんでしょうけどね。
とはいえ、魔族の襲撃がいつになるかもわからないんだから、そのへんは警戒しなけりゃ鳴らないんだけど、美神さん自身はそのことを知らない。
しかし警戒している。
これが一流なんだと感心した。
「わかりました。タマモも良いだろ?」
「うん、いいよ。」
眠っているれいこちゃんの頬をつつきながら微笑むタマモ。
やっぱ、女の子って子供が好きだような。
絵本にマンガ、テレビゲームにお人形。
さすがに飽きたらしくお外に出たいといい始めた。
「ママ」と「いいこ」を引き合いに出すのはイヤだったので、いろいろと説得していたけど、そろそろ限界っぽい。
「よこちま、よこちまは、れいこのこときらい?」
「そんなことないって。大好き」
「だったら、れいことでーとしてくれゆ?」
「あー、お外にでるのは、お姉ちゃんからだめだっていわれてるんだなー。」
「れいこより、おねえちゃんのことをきくのね?」
うるうる瞳で見上げる姿は、天使のような小悪魔だった。
くっそー、むちゃくちゃ手慣れてやがる。
「れいこちゃんが大好きなことと、お姉ちゃんが外のでないように行ったことは同じなんだよ」
「・・・なんで?」
「俺もお姉ちゃんもれいこちゃんが大好き。だから傷ついてほしくないし、怪我してほしくない。だからお外に出ないでほしい。」
「・・・・・・」
「いっしょだろ?」
「・・・うん」
幼児とは思えない頭の良さ。
さすが美神さん。
とはいえ、その理論も、退屈という現実には勝てず、十分後に崩壊した。
「あああああーーーーー、やっぱりたいくつーーーーー!」
「だー、早く帰ってきてクレー、美神さはぁーん」
俺馬、れいこちゃん騎手のG1レース開催中だった。
ハーピーを封印しどうにか未来に戻った私だったけど、そこに広がってる風景を見て脱力した。
幼い令子をあやす少年、幽霊の少女、人狼の少女、妖孤の少女、そして成人した令子。
みんなが笑ってる。
メイド服に着替えさせられて給仕しているハーピーをみながら。
「あら、ママ。遅かったわね」
にっこり余裕で微笑む令子。
「ままー! れいこおりこうにしてたのよ? いいこ?」
愛らしいままの令子。
少年お膝から降りて、令子は私に抱きついた。
「・・・ねぇ、どういうことか教えてもらえる?」
まぁ簡単にいえば、小さな令子を誘い出そうとしたところでハーピーは捕縛され、さらには契約書で縛られ、下僕として美神令子除霊事務所に括られてしまったという。
「・・・助けてほしいジャーン」
本気で泣いてるハーピーをみて、笑うしかなかった。
これが美神令子とその仲間の実力。
これならば、来るべき未来にも対抗しうるものだと確信したのだった。
「あ、そうそう、落雷がないと移動できないから、ちょっとのあいだお邪魔するわね?」
ハーピーは二度と美神一族及びその一党に関わらないことを契約させときはなった。
二度と人界なんかこないジャンと大泣きで帰っていったのは印象的だった。
まぁ、魔物としては小物なので、いいかなーということだったが、労働賃金ゼロの労働力は結構魅力的だったらしく、美神さんは最後まで反対していた。
まぁ、美神さんのお母さん、美智恵さんの説得もあってときはなったんだけど。
そんな大騒ぎもあって、美智恵さんと小さなれいこちゃんを見送った後、なんとなく虚脱状態になった俺たち。
そんな俺たちの元へ、助けを求める人が現れた。
その名も六道冥子。
オカルト業界に響きわたる六道の次期党首だった。
「れーこちゃーん、たすけて〜」
また魔物の襲来かと思いきや、なんとお見合い・・・ではなく、決闘だった。
相手は鬼道という元分家で、事業失敗の責任ではずされたとか。
「・・・わかった? 横島君。六道に入るっていうのはこういうことなのよ。」
「・・・ええ、なんつうか、切ない話っすね」
ともあれ、逃げてばかりじゃ意味がないと説得し、決闘会場につれてゆくことになった。
「ま〜、令子ちゃんに忠夫君〜、わざわざありがと〜」
「おお、横島、助かった。」
六道夫人と雪乃丞が手を振っている。
「所長が負けるわけがねえってのに、なんで逃げるかねぇ?」
「その訳をちゃんと聞いたか? 冥子ちゃんは、勝ってしまうと、まーくんの夜叉丸を奪うことになる、それがイヤだっていってたぞ。」
そう、それが六道冥子の逃げた理由。
美神令子除霊事務所一同は、その意志を汲みとったうえでここまで連れてきたのだ。
「そうだったのか、迂闊だったな。」
普段からその優しさを知っている雪乃丞は、そのことに気づけなかった自分を責めているようだった。
しかし、その決闘自体は行われることになったのだが、模擬戦という形で行うことを提案した。
双方ともに自分の持ち式神の数だけ式神ケント紙を準備して決界内で戦わせるというもの。
ふつうなら一二対一なんて対戦なんか受けない所なんだろうけど、よほど自分の自信があるのか、鬼道は受けた。
もちろん結果は鬼道のぼろ負け。
本人は「冥子ちゃんの千倍は努力しているのになぜ」といっていたけど、冥子ちゃんだって努力しているのだ。
だったらその倍率は縮まるし、地力の差が更にでる。
つまり、自覚と力量差が見極められなかっただけなのだ。
「まぁ、所長も横島の特訓を受ける前だったら負けてたかもしれんな?」
「そうね〜、横島君のおかげかしら〜?」
そんなことないんだけどねぇ。
所で・・・・
「久美は?」
雪乃丞が指さす先で、久美に世話されて顔を赤くしている鬼道息子がいた。
「あー、教えないんでいいんですか?」
「ええ〜、恋愛は自由だわ〜」
「・・・・・」
みんなが視線を逸らした。
その後がどうなったかは知らないし知りたくもない。
で、しばらくすぎた後、深夜の電話。
びっくりしてとると、それは冥子さんだった。
またかいな、と呆れたけれど、こんどはマジだった。
内容は原始風水盤のことだった。
雪乃丞が先行し調べていたのだが、さすがに六道事務所単体での活動では扱いきれないと判断し、協力依頼をそこいらじゅうにしているという。
現在の所、ピート・エミさん・タイガーあたりの協力を得られているそうだが、神父は現在海外での仕事中で連絡が取れないらしい。
電話を切った後、即時に美神さんから電話があり、香港行きが決定したと連絡があった。
「冥子さんから直接電話がありました。」
「・・・わかったわ。パスポートはあるわね?」
「はい、タマモの分もあります。」
「そうね、シロはないから動物検疫コースで・・・」
「ひどいでござる!!」
「しかたないでしょ!?」
とはいえ一人でも戦力がほしい今、構っていられない。
「カオスのじいさんにも声をかけましょう」
「・・・そうね、ああいう異常人は異常事態に強いわ。」
「報酬はどうしましょう?」
「とりあえず、横島君、家賃を一部立て替えてあげて。お金は絶対六道から引き出すから」
「了解っす」
そんなこんなで極楽部隊は一路香港へ向かった。
「小僧、本当に助かった・・・。」
「横島・さん、感謝し・ます。」
何度目かになる感謝を遮って、作戦会議開始だった。
合流した六道事務所所員は、所長冥子さん、雪乃丞、久美、そして鬼道息子だった。
どうも、久美が籠絡中らしい。
聞こえない聞こえない・・・・・。
まぁ、それはさておき、原始風水盤の場所、ルートまで確定しているのだが、兵力不足ということらしい。
「助かったぜ、横島。カオスじーさんレベルの頭脳がいると話が早いぜ」
デジタルカメラで撮影した原始風随盤の構成をみてカオスは「ふむ、香港中心に半径二千キロが魔界になるのぉ。」とかのたまわる。
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実のところ、銀ちゃんは結構好きです。
そんなわけで、通い妻生活をしてもらおうと思っていますがBL要素はありませんw
とりあえず、うちの美神はかわいい女にする予定です。
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2012/04/04 OTR移転版 + 小修正
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