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トップページ > 神代ふみあき書庫 > 赤松・椎名系作品 > 恥ずかしながら戻ってまいりました!~GS横島忠夫の再演 > 第一話
逆行ものを書いてみたら、ずいずい進んでしまいました。
毛色が違う作品ですが、お楽しみいただければ幸いです。
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第一話
「・・・・・番 霊波を出したまえ!」
反射的に霊波を出して驚いた。
チャクラも回ってないし、霊核も不活性。
こんな状態で、と思ったが、唯一額のチャクラは活性化していたので、何とか霊波を出せた。
瞬間、周囲から驚きの波動を感じる。
なんだ、と疑問を持って見回してみれば、ピート・タイガー、そして・・・ミカ=レイ。
・・・って、なんでGS資格試験一次!?
まぁ、一次合格はした。
そりゃまぁ、チャクラの一つも回して全力出せば通るわな。
少なくとも、前はその辺無自覚で通ってんだから、自覚ありなら余裕だ。
昼飯に誘ってくれたミカ=レイこと美神さんは、時分の変装が一発で見破られて不満げだったけど、一次試験に通ったときの力の方が気になるようだ。
そこで、バンダナのおかげだと言った。
「そういえば、小竜姫様に・・・。」
そのおかげでバンダナが簡単な龍神具になってくれて、助けてくれていると説明したところ、調べてやるから試験が終わったら預からせろといってきた。
ジャイアニズムあふれる展開になるので、時給を上げてくれないといやだと言ったところ諦めてくれた。
もちろん「丁稚のくせに生意気だ」というジャイアニズム発言を忘れないのは当時の美神さんらしいともいえる。
そう、このころの美神さんらしいのだ。
ともあれ、これから二次試験もあるので、ということで分かれて、会場の外にでてみた。
「・・・いるんだろ、心眼?」
『・・・我は驚いている』
現れた心眼は、あのとき助けてくれた心眼だった。
自ら俺を助けてくれて導いてくれた、あの心眼だった。
『一応、主の魂の記憶があるからわかるが、事故、なのだろうな。』
「たぶんな。誰もわからないし、誰にも責任がないと思うが事故、なんだろうな。」
心眼と二人ため息をつく。
『で、どうする、主。』
「どうもこうもないだろ? 無茶な世界改革はレイプみたいなもんだって『あの』美神さんも言ってたよ。修正力っていう竹篦返しを食らうつもりはないよ。」
『・・・まぁ、わからんでもないがな。』
「ただ、彼女だけは、何とかする。」
『わかった、主よ。ソナタの想いに協力しよう』
「お互い、自分の身を省みずってのは無しにしようぜ?」
『・・・心得た、主よ』
二次試験第一試合は、陰念だった。
「(いきなり食い違ってるよな?)」
『(しかたあるまい。いなして魔装術つかわせるほかあるまい。)』
「(そりゃそうか・・・・)」
蝶のように舞い、ゴキブリのように逃げつつ、サイキックソーサーで霊波砲を打ち返していると、早速切れた。
「こそこそにげやがってぇぇぇぇ!!!!」
霊気をまとい、それは現れた。
魔装術。
こいつは制御できていないので、速攻で暴走するはず。
で、むき出しのチャクラに一撃。
暴走する前に昏倒させることができた。
「勝者、横島忠夫!!」
わっと声が挙がった。
観客席のおキヌちゃんがすごい勢いで手を振ってくれている。
このころはまだ幽霊だけど、はやく彼女を助けたい思いがこみ上げた。
『主、憶測だが、ずれの原因が見えたぞ』
「・・・なんだ?」
心眼の憶測は恐ろしいものだった。
それはラプラスダイスに俺が干渉しているというのだ。
「だったら速攻で勝てる奴ばかり並べるわい。」
『主よく見ろ。』
そういわれてトーナメントをみて気づく。
「・・・タイガー、一発で合格しそうやん」
『魂の記憶だが、三度の試験落第は、さすがに同情できるぞ』
「そうか、そうだよな、四度めの正直だったもんな」
『うむ、涙を誘う話だ。』
前の人生で、タイガーは三度ほど試験に落ちた。
二度目でエミさんのところを首になり、三度目で俺が独立していたので事務所に入って、さすがに後がないと悟ったタイガーは、妙神山にこもって修行して四度目を受けた。受けたのだが、一次試験以降はパスになった。
なんというか、かわいそうすぎて思い出せない。
思い出したくない。
それはさておき、第三試合まで順当に勝てる内容だった。
第三試合でピートか雪之丞に当たるまで・・・
「って、前の俺の位置じゃんか。」
『つまり主は、そこまでタイガーを不憫に想っておるのではないかと・・・・。』
納得してしまった。
とはいえ、アドバイスぐらいできるだろう、ということでタイガーに接近した。
「・・・よ、よ、横島さ〜〜〜ん」
「情けねー声出すな、タイガー」
握り拳で脇を殴る。
「で、で、でっすがノー、相手は魔王、カオスですけんノォー」
しかたない、セコンドに立つしかないか。
「聞け、タイガー。カオスは常識がない。でも、あいつには幻覚は気かねぇ。」
「・・・・!!!」
「だから、時間ぎりぎりまで逃げろ。」
「・・・勝ち目がないのですじゃぁ」
「信じろ。親友の俺が言うんだ。」
瞬間、瞳に力がこもる。
「・・・わっしは自分は信じられんが、横島さんなら、親友の横島さんが言うなら、信じられるんじゃぁ!」
瞳に霊気をともしたタイガーは、善戦し、カオスを下した。
「つうか、カオス自爆だよな?」
『言うな、主』
一回戦はみんな勝ち残った。
俺も、ピートも、タイガーも、雪之丞も。
そして、勘九朗も。
第一日目を終えて事務所に帰ったところで作戦会議になった。
参加者の書類をチェックする唐巣神父と小竜姫さま。
そして俺も形だけでもチェックしていた。
とはいえ、みんなも俺に期待しているわけではないので、形だけとなっているけど。
「で、横島君。なにがあったのかしら?」
「は? なにがっすか?」
不審げに眉をしかめる美神さん。
やっぱり違和感在るのだろう。
「いくら小竜姫様に神具を与えらえたからって、かわりすぎよ。なにがあったの、言いなさい!!」
「まぁまぁ、美神くん。横島くんもそれなりに成長してるんだよ。経験は成長の糧だからね。」
「それでも、おかしいんです、先生! この横島が、一回戦突破で調子に乗って、へらへらしていないなんて、物理的にあり得ません!!」
あー、確かになぁ・・・・。
でも、まぁ、ちょっとまずかったか・・・・。
「あー、美神さん、そのですねぇ・・・・実は心眼からいろいろと説教されてまして・・・・。」
「「心眼?」」
『・・・我のことだ。』
バンダナに現れた瞳にみんなが驚く。
ただ小竜姫様はニッコリほほえんでいた。
「よき指導者として補助しているようですね?」
『小竜姫様、あなたの見込んだこの男が、あなたの望む以上の結果をお見せすることを約束しよう』
満足そうにうなずく小竜姫様をみて、俺は感動していた。
バカでスケベでどうしようもない俺を、この頃からみていてくれたんだと言うことを確認できてしまったから。
「・・・どうしたの、横島君。」
「あー、そのー、うれしくて泣けました。」
もう諦めた。
歴史がどうだって言うのだろう。
俺は期待してくれている誰かのために頑張れると確信した。
二次試験、第二試合が開始された。
俺より先に開始されるタイガーに駆け寄ると、あいつは笑顔で答えた。
「今度は普通の人ですケン、期待しててツカーサイ」
再び殴る横っ腹。
「・・・タイガー、慢心するな。おまえの自慢の頑丈な体はこの結界じゃ意味がねぇ。」
「・・・そうじゃった。」
「思い出せ、タイガー。おまえは攻めるんじゃなくて、俺と同じ守ることに長けてるんだろ?」
慢心を感じていたタイガーの気配が変わる。
びしっと引き締まる心と体に満足した俺は、その場を離れた。
時間差の関係でみれなかったけど、タイガーは勝った。
幻覚を利用した隠密戦と相手の消耗を計算した幻覚攻撃で、見事GS免許を取得したのだった。
俺の方は語ることもない。
きわめて簡単に勝った。
蛮なんとかとかいう肉だるまは、かなり簡単に勝てる相手だったし。
驚きました。
彼はかなりの才能があると想っていましたが、ここまでとは思いませんでした。
余裕ある体裁きもそうですが、相手の油断を誘い、心理的な優位を感じさせつつ神経を逆なでする戦法は、余裕といらだちを招き、スキを作らせます。
そんなスキを絶え間なく探り、そして的確につく手法は感心せざる得ませんでした。
ただ、本日見せたあの霊力は別物でした。
外から見ただけでもわかるほど、激しく燃えるチャクラ。
あれは今の人界では廃れている才能の一つだったから。
あれを見つけたのは自分だと、周りに宣伝したくなるほどの喜びでした。
思いかえせば彼はこの試験で大きく成長しています。
命の危険を感じるほどの試練だと、彼が感じ、そして大きく延びているのでしょう。
その補助となる心眼も、また大きく有様を変えつつあります。
霊能の補助ではなく、彼のよき助言者として。
どのようなやりとりがあるかわかりませんが、昨日の晩の様子はすばらしかった。
怪しいとされる本拠地の調査よりも、試験会場の調査と警備を重視し、証拠集めをした方がよいと、彼の言葉で切々と語ってくれたのだ。
はじめは余計なことをいって方針を混乱させるなと怒った美神さんでしたが、最後には説得されてしまいました。
あの美神さんが。
そんなわけで、会場調査と警備を早朝からしたのですが、でるわでるわ、恐ろしいまでの罠と結界のオンパレード。
正直な話、会場を取り囲む火角結界を発見したときには、倒れるかと思いました。
見つけられるだけの罠や結界を解除した後、会場入りした横島さんに「なぜわかったのか」聞いてみましたが、曖昧な笑顔で言います。
「霊感がささやきました」 と。
たぶん嘘でしょう。
そんな感じがします。
心眼は必死にブロックしていますが、私の竜気が感じています。
かれは変わったと。
そう、一流GS並に霊気を発揮して、それを「1割の力」とブラフをかけて相手を混乱させようとするバカを相手にしても、なんの混乱もなく、穏やかな笑みとともに金的を蹴りあげて悶絶させるほどに。
・・・ところで、横島さんの試合を見た後で、どうも男性受験者たちが「ふぁうるかっぷ」と繰り返しているのは何なんでしょう?
ミカ=レイの格好で激励に行くと、横島君は苦笑いだった。
それもそのはず、次の対戦相手が私なのだから。
「今から対戦相手シャッフルできませんかねぇ・・・?」
「無理で無駄よ。まぁ、私も鬼じゃないわ、明日の仕事に支障無いぐらいには手加減してあげる。」
「・・・またまたぁ。俺が粘ったら本気で切りかかってくるくせに。」
「そりゃそうよ。あんたは私の丁稚。忘れちゃだめよ?」
和やかに笑っているつもりだけど、私は自分の顔が笑っているかの自信がない。
なにしろこの丁稚、恐ろしいほど底が見えないのだ。
先日までのセクハラ暴走犯罪者ぶりが形を潜め、非常に優秀な面を見せ始めているのだ。
もちろん、竜神具である「心眼」のおかげなのだろうけど、それを除いても底が知れない。
そう、今までの試合で、全く特殊な霊能力を使うことなく勝ち進んでいるのだ。
見た目、全く霊波を出していないように見えるが、試験会場の結界は霊波無しではダメージにならないようにされている。
つまり、見た目でわからないほどの霊波を衝撃にして相手を倒しているのだ。
・・・この丁稚は。
これを不審に思わなくてなんと思うのか。
思わずその点を追求したところ、ほぼ納得のいかされる答えが提示された。
『主の霊力基礎は「煩悩」だ。その溢れる煩悩をすべて霊力に消費しているのだ。表にでてくるはずも無かろう?』
納得がいかされてしまった。
セクハラしないのも、バカな行動にでないのも、そう、納得させられてしまったのだ。
しかしそう考えると面白いことかもしれない。
弊害で欠点であった煩悩が霊力となる。
これ以上の利点はない。
さらに、押さえつけられていた理性が目覚めたとたん、使いべりしない優秀な助手に早変わり。
・・・ここは軽く負けておいて、助手の格を上げておいた方が仕事でプラスかしら?
主席は無理でもエミの所よりは上で合格させないといけないわね・・・。
「(よっし、つぎのミカ・レイは辞退ね。なんとなく美神令子の力が必要そうだし♪)」
美神さんから「ミカ=レイ」の辞退の話を聞いて安心した。
ピートも勝ち残ったし、タイガーも念願、いやがんばってgsに届いた。
あとは・・・・・
視線の先で小さく手を振っている勘九朗と不機嫌そうな雪之丞をどうしたものか・・・・。
雪之丞とピートの対戦は決まっている。
で、俺はすでに辞退している「ミカ=レイ」の替わりに勘九朗との対戦が決まっている。
「(どうすんべ・・・・)」
『(ピート殿にがんばってもらうほかあるまい)』
確かにこの段階なら雪之丞よりもピートの方が地力で勝る。だけど、横やりが必ず入るはずだ。
『(主。雪之丞裏切りにはピートの負けが必要だ。)』
「(必ず必要じゃない気もするけどな)」
そういいながら、白竜会組に近づいた。
「あら、きてくれるとは思わなかったわ。」
「じゃぁなんで手をふったんすか?」
「好みの相手にはモーションかける、ふつうでしょ?」
「わしは、ノンケじゃ。」
「あら残念。」
そんな会話に不快そうな雪之丞。
「勘九朗、敵となれあうな!」
「お、焼き餅みたいだぞ?」
「ま! 雪之丞、やっと私の愛が通じたのね、そうなのね!!」
「ち、ち、ちがう!! おれには心に秘めたママへの愛が燃えさかってる!! オカマなんぞ興味ねぇ!!」
「・・・といいつつ、その実、ときめいていたのだった。」
「てめぇ! 余計なこというな!! こいつはほんきでやばいんだ!!」
「わかってるわ、雪之丞、あなたの愛は私が引き受けるわぁ!!」
・・・あほらしいことだが、雪之丞の逃亡は次の試合まで続き、試験に出なかった雪之丞は失格になった。
雪之丞、無惨。
つうか、未だ陰も見せないメデューサ、無惨。
すでに準決勝。
ピートとタイガーは接戦し、僅差でピートが勝った。
エミさんが何の逡巡もなくピートを応援していたことも遠因だと思う。
ともあれ、目の前の勘九朗に視線を送るが、ずいぶんと余裕を感じない。
なんつうか、すでに進退窮まる?
試合開始とともに舌戦をしてみることにした。
「・・・上司に切られたか?」
「なんのことかしら?」
ノータイムの返答だが焦りを感じる。
「尻尾切りとは器用だよな、『蛇』のくせに」
瞬間、勘九朗の顔が変わる。
困惑のオカマから冷徹な戦士の顔に。
「・・・よく分からない話ね、それ」
といっても、雰囲気と顔が裏切る状況だ。
「一応さ、裏にも探りが入ってて、すでに撤退してるっ情報も入ってるぞ」
もちろんこれは嘘。
ただ、罠や仕掛けがすべて取り払われ、自分の手ゴマが大半失敗しているという状況で、あの女がいつまでもこんな作戦にこだわるはずもない、という推測だ。
が、勘九朗の表情がそれを肯定する。
「なんだか、こっちの上司が間抜けに思えるわ。」
苦笑いとともに魔装術を開始。
仮面をかぶった鬼の姿になる。
「でもね、こっちもお仕事なのよ。勝たせてもらうわ。」
何撃かの攻撃を避ける。
拳を足を霊波砲を。
だが、、向こうに焦りはない。
少なくとも見た目の霊力差は勘九朗10に対して俺は3程度。
向こうの慢心、いや勝利の確信は仕方ないだろう。
でも、そんんものはひっくり返す。
それが美神除霊事務所ってもんだ!!
「・・・横島さん、勝ってください!! ぼくと、ぼくと、決勝で戦うと約束してください!!」
響きわたるピートの声。
『女性』視点がすべて集中する。
「すべて」が。
もちろん、ここは迷わず・・・・・。
なんというむごい攻撃だろう。
さすがに私も相手に同情したくなった。
「先生、気づいてますか?」
「なにをだね、令子君。」
「あいつ、いままで、攻撃部分に薄い霊波しかまとっていなかったじゃないですか?」
「・・・ああ、ただの金的だったらダメージもなかっただろうに。」
「横島君、かれ、足の先から霊波刀を出してましたよ。」
・・・!!!
なんということだ!!
彼は何という恐ろしいことを・・・・!!!
思わず身の毛がよだつ攻撃。
その攻撃を躊躇無く行えるその神経がわからなかった。
・・・もしその攻撃を我が弟子ピート君が受けたと考えるだけで、背筋が寒くなりっぱなしだった。
根断の剣、とでも名付ければいいのだろうか。
いや、絶望の剣、これこそがふさわしい。
「・・・対戦者の男性としての未来に祈ろうじゃないか」
十字を切る私に美神くんは首を振る。
「実際に攻撃したのは、「あの」チャクラです。」
瞬間、私も正気を取り戻した。
「ならば、彼は。」
「一時的なチャクラの暴走で気絶しているだけです。」
何でだろう、心の底から安心してしまった。
自分のことではないのに、心底安心できた。
横島君が真の男の敵ではないことに気づけた喜びだと思う。
試合終了とともにピートへドロップキック。
「てめー、恥ずかしいまねすんじゃねぇ!」
「あああ、理不尽な友情ですぅぅぅぅ〜〜〜」
まぁ、あのおかげで隙ができたので助かるけど。
ともあれ、白蛇軍団は全員敗退したけど、勘九朗がGSとして残った。
資格を取ってしまえばこっちのもんだと思っている白蛇に嫌がらせをしないといけない。
これはもう使命といってもいいんじゃないだろうか?
それはそれとして、正面の恥ずかしい青春バカは、早々に片づけるしか無かろう。
「横島選手、ピエトロ・ド・ブラドー選手、結界内にお入りください」
「おっし、じゃぁ、何でもありで白黒つけっか?」
「はい、横島さん。・・・でも、金的は勘弁してくださいね?」
「隙があればためらわねぇよ。」
がつんと、俺とピートは拳を合わせる。
瞬間、なぜか写真の連謝恩が周囲から聞こえた。
まぁ、相手はピートだし。
それは信じられない光景だった。
横島君が次々と作る霊波の盾に阻まれピートが攻め入れず、そして攻撃されたとたん盾がピートを襲いかかる。
霧となって避けても実体になる瞬間をねらうように霊波の剣が襲いかかり、盾が追いつめていった。
常時三枚展開する盾と、細かなタイミングで襲いかかる剣。
それはすでに素人の戦略ではなかった。
試合時間が十分を過ぎたところで、ピートの方が霊力切れを起こして倒れ、TKOとなった。
運と偶然で手に入れた霊能で、彼は、横島君は、主席合格を果たした。
辞退しておいて儲けた。
いやいや、辞退しておいて、よかった。
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いかがでしょうか?
ちょっと昔はやった系統のSSかなっとは思ったんですが、最強には届かないけど現行戦力を搾り出す感じが出せると嬉しいとか考えています。
2012/04/04 OTR移転版 + 小修正
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