名古屋グランパスのMF小川佳純(29)が連勝中のチームにあえて“ダメ出し”をした。15日の3節柏戦(1−0)で優勢に試合を進めながらも前半無得点に終わったことが不満だと強調。ゴール前で連係をさらに深める必要があると語った。
今は勝てばいいと割り切れる時期ではない。1得点に終わった柏戦を受けて、小川は攻撃をさらに熟成する必要があると説いた。「守りを崩し切るという場面が少なかった。決定的なシーンをつくっていかないといけない。前半で2、3点取れるようにならないと」
問題視したのは無得点に終わった前半の内容だった。ボールを支配しミドルシュートも多かったが、ペナルティーエリア内まで侵入し相手ゴールを脅かすようなシーンは多くはなかった。
小川は「もうひと工夫足りない。互いにイメージを共有しなければいけないし、個人の技術の問題もある」。
連係の向上は一朝一夕にはいかないが、好材料になりうるのは開幕から3戦連続で全く同じスタメンが起用されていること。小川は「同じメンバーなら呼吸が合いやすい面はある」と先発固定化のメリットを口にする。
19日のナビスコ杯初戦(対甲府・瑞穂陸)は、何人かのメンバーを入れ替えるもようだが、勝ちながら修正するのは理想の形。攻撃の核となる背番号10を中心に、ハイレベルなアタックを突き詰めていく。 (木村尚公)
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