記事の結論
この記事のタイトルは、「不思議音」と「怠慢エコ機器」がもたらす新たな騒音トラブル、である。
かつて「エコキュート」の据付対応は怠慢だった。そして、今でもなお、不適切な点がある。
「ヒートポンプ給湯機から発生する運転音は、その近傍で40dB程度です。これは、図書館の中と同じくらいの騒音レベルですから、一般的には、静かな機器であると言えます」(「家庭用ヒートポンプ給湯機の据付けガイドブック」13ページ)。
上記の記述は、消費者に誤解を与える可能性があって、好ましくない。実際には、静かな環境で就寝したいとき、エアコンの静音モードが発する音は21〜30dBなのである。また、大阪ガスの「エネファーム取扱説明書」に、「暖房時の音が気になるときは静音(にします)」と明記されていることも、前述した。
次に「エネファーム」問題である。そもそも、これまでの「エネファーム」の対応が、怠慢であることは誰の目にも明らかである。加えて、「エネファーム」は、有害な排気ガスの問題も抱えている。さらに、JISの規定に違反している可能性が強い。
よって、その分だけ関係者の責任が重いことを、指摘せざるを得ない。
細野透(ほそのとおる)