各種機器の運転音比較
次に、都市ガスを使って、電気とお湯を一緒につくりだす「エネファーム」に関して調べる。まず、東京ガス「エネファーム・スペシャルサイト」QA欄 には、次のように記されている。
「エネファームは運転効率を考慮して、1日1回発電を停止させます。標準的なご家庭の1日の発電時間の目安は、夏場で6時間程度まで、中間期、冬場では13〜18時間程度となります」
「発電ユニットの運転音は38dBです。運転音は、無響室で測定した音量です。実際に据付した状態で測定すると、周囲の騒音や反響等の影響をうけ、表示数値より大きくなります」
これで、必要な数字が集まった。
【各種機器が発生する音】
エアコン室外機が発生する音
41〜48dB
エアコンの静音モード
21〜30dB
エコキュート(主に深夜に運転される)
40dB(冬場はもっと大きい)
エネファーム(運転停止は1日に1回だけ)
38dB(実際はもっと大きい)
静かな環境で就寝したいとき、エアコンの静音モードで発する音は21〜30dBである。しかし、エアコン室外機は41〜48dB、エコキュートは40dB以上、エネファームは38dB以上の音を発する。
しかも、エコキュートは主に深夜に運転され、エネファームの運転停止は1日に1回だけである。
よって、日本冷凍空調工業会の「家庭用ヒートポンプ給湯機(エコキュート)の据付けガイドブック」は、「据付け場所として、お客様および隣接するご近所様の寝室の傍は避ける」と明示してある。
しかし、これを守らない隣人、施工者(ガス会社、住宅メーカーなど)が少なくないため、騒音トラブルが発生することになる。