ダービー、競輪祭、ＧＰ連覇の山田裕仁が引退へ

山田裕仁

　「ＫＥＩＲＩＮグランプリ」（ＧＰ）を含み８度（ＳＳカップは除く）のＧ１を制した競輪界のトップスター・山田裕仁が（４５）＝岐阜・６１期＝が、Ｇ１「第６７回日本選手権」（ダービー）を最後に２６年の選手生活にピリオドを打つ意向を固めた。山田は「お世話になった人たちに何も言っていないのに、一部で報道されて驚いている。今はダービーに集中したい。時がくれば話す」とした。

　１９８８年にデビュー。９７年のＧＰを制し、スターダムにのし上がると、翌年の「読売新聞社杯・全日本選抜」でＧ１初優勝。０２、０３年にはダービー、競輪祭、ＧＰを連覇するなど、一時代を築いた。出場はならなかったが、２０００年のシドニー五輪を目指し、最終選考会に出場。０１年の「ワールドカップ第３戦」（イタリア）で銀メダルを獲得するなど日本の競輪にとどまらずワールドワイドに活躍した。

　昨年１１月の地元・大垣記念準決勝が終わった後「地元の記念を走るのはこれが最後。後進に道を譲りたい」と意味深に語っていた。初日は６Ｒに出走する。

　◆山田　裕仁（やまだ・ゆうじ）１９６８年６月１８日、岐阜県大垣市生まれ。４５歳。大垣商卒業後、第６１期生として８８年５月、向日町競輪場でデビュー。９７年「ＫＥＩＲＩＮグランプリ９７」（ＧＰ）でビッグレース初優勝を遂げＧＰ３度、Ｇ１・５Ｖ、Ｇ２・１Ｖ。１７日現在、２１０７走６１２勝。通算獲得賞金は１９億１７０１万９０９９円。１８３センチ、８８キロ。血液型Ａ