そう こう さうかふ [0] 【装甲】
【装甲】(そうこう)
銃火器や爆弾から人間や機材を保護するための壁。
基本的には乗り物の構造材を指し、人間が着る防弾チョッキや建物の構造材は含まない。
熱処理した鉄を主成分とする鋼合金による均質圧延装甲が最も一般的であるが、強固さと軽さを両立させるべく、チタニウムやセラミックなどが使用される場合もある。
近年ではHEATやAPFSDSに対応する必要性から、中空装甲や複合装甲など特殊な構造で成形される事が多い。
ここ数十年、装甲に関する科学技術において革新的なブレイクスルーは起きていない。
より強い装甲を求めるなら比重の重い素材を使うか、分厚く形成するかの二択となり、どちらにせよ強固な装甲ほど重量がかさむ。
よって、装甲の強度は最終的にエンジンがどれだけの重量を輸送できるかにかかっている。
装甲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/03/01 02:19 UTC 版)
装甲(そうこう)とは、兵器のような機械や生物等を、過酷な環境で他の物体との衝突や熱などから護るために取り付ける板状の部品、又は、それらを取り付ける事を指す。
- ^ モノコック構造を用いた装甲では、装甲対象物を製作する際に装甲そのもので対象物を作ってしまう事で、耐久性を向上させるものである。モノコック構造では、本体と外板を一体化して作る事で、同じ強度でより軽い構造物を作ったり、同じ重量でより高い耐久性を持たせる事が可能である。
- 戦車で例えるなら、車体を作る際に従来のシャーシの構造を使わずに、装甲板を折り曲げたり削り出して作った車体をシャーシとして、それに内部構造や外部の装備を取り付けていく。これにより、同じ強度で軽くなり運動性能の良い戦車ができる。しかし設計・加工技術が求められ製造コストも高くなる。
- ^ 主力戦車の空間装甲としては、車体側面のキャタピラ部分では、サイドスカードが外側の装甲、車体側面の装甲が主装甲にあたる。
- ^ 新しく開発されるHEAT砲弾や対戦車ミサイルはスタンドオフ距離が長くなるように改良が進んでいるが、空間装甲やケージ装甲は2013年現在のところは有効に機能しているとされる。
- ^ 小口径弾や破片で傷ついた外側の装甲が比較的簡単に交換できるので、交換できない主装甲の傷より美観的には対処しやすいかも知れない。
- ^ 空間装甲としては、イスラエル国防軍(IDF)の戦闘車輌は、燃料タンクや工具箱等を車体周囲に配する事で効率的に防護力を高めた構造になっている。
- ^ スウェーデン陸軍のかつての主力戦車Strv.103やイスラエルのメルカバでは、車内のエンジンを装甲として考える戦車の設計思想がある。多くの戦車では給排気と放熱の為に装甲しにくいエンジンを車体の後部に配置しているが、これらの戦車では車体前部に配置することでエンジンとその空間を防弾構造として利用している。たとえエンジン部に被弾して戦車が行動不能になっても失われるのは戦車であり戦車兵は無傷、または最小の傷で済み、後部のハッチから逃げ延びれば再び別の戦車で再戦できるという思想である。 乗組員の生存率を優先するのは、戦車より戦車兵の教育コストが大きい、または人口が少ないなどの理由である。ただしHEAT弾に対しては有効な空間装甲として機能しても、APFSDS弾に対しては防弾鋼ではないエンジン・ブロックの防弾能力はかなり限定的であると云われる。
- ^ 鋳造装甲を同じ厚さの均質圧延装甲と比較すると、15-20%耐弾性能が劣るとされる
- ^ 厚みがあると剛性が高くなるのは、ダンボールの板に厚みを与えている理由と同じである。
- ^ アルミニウムは物質密度と衝撃波速度の積で表現される「衝撃インピーダンス」が鋼鉄に比べて低く、侵徹長は衝撃インピーダンスに反比例するためである。
- ^ 複合装甲は特殊装甲(スペシャル・アーマー)とも呼ばれた時代もあった。
- ^ 対戦車ミサイルが登場しても有効な装甲が開発されず、その後登場した複合装甲が採用されるまでの1960年代から1970年代の戦車の装甲は、レオパルト1やAMX30、74式戦車のように装甲厚が薄く、機動性を重視したものが中心となった時期がある。
- ^ 最初に複合装甲を採用したのは1964年のソビエト製のT-64であった。西側では1976年に英国のチョバム(Chobham)戦闘車両研究所が新型装甲の開発成功を伝え「チョバム・アーマー」と呼ばれるようになった。
- ^ 複合装甲は1978年に西ドイツのレオパルト2に、1980年にアメリカ合衆国のM1エイブラムスに、1983年にイギリスのチャレンジャー1にそれぞれ採用されて登場した。
- ^ APFSDS弾用とHEAT弾用のERAでは構造が多少異なるとされる。
- ^ L/D比とは弾芯の長さ"L"と直径"D"の比である。21世紀現在ではL/D比が30まで高くなっている。
- ^ ERAの取り付け位置を前方左右側面だけとして後方に随伴歩兵などの安全圏を設けるような運用も行われる。
- 1 装甲とは
- 2 装甲の概要
- 3 その他の装甲と同等技術
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