【北京=阿部哲也】ニコンは中国のミニブログなどを通じて「中国の利用者に質の高いグローバル標準のサービスを提供していく」との声明を発表した。中国国営中央テレビ(CCTV)が15日放送した特別番組で「ニコンのデジタルカメラには欠陥がある」と批判したことに対応した。「報道内容を非常に重視している」とし、アフターサービス強化などを進める方針を強調した。
CCTVが問題視するのは、ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D600」。撮影した写真に黒い粒状の像が写り込む不具合が多発しており、部品交換などの保証対応も不十分だと指摘した。ニコンは「中国全土のアフターサービス拠点で積極的に対応を進めている」と主張。今後も「責任を持ってサービス対応を継続する」とした。
一方、中国メディアによると、ニコンが拠点を置く上海市の工商局が同社に対して緊急調査に乗り出したという。経済紙などを中心にCCTVに追随するような報道も相次いでおり、今後の動向が注目を集めている。
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