44年間ありがとう 「あけぼの」ラストラン(2014/03/15 09:00)
寝台特急「あけぼの」をひと目見ようとホームを埋め尽くす鉄道ファンら=14日、青森駅
 さようなら「あけぼの」―。JR東日本の寝台特急あけぼの(上野―青森間)が14日、最後の定期運行日を迎え、青森駅では雄姿をひと目見ようと鉄道ファンら数百人がホームを埋め尽くした。
 あけぼのは1970年10月に定期運行を開始。日本海側などを通り、上野と青森を約13時間で結んだ。
 しかし、客車の老朽化が進んだことや、新幹線や航空機などの高速交通機関との競争で乗客数が減少。15日のダイヤ改正に伴い、44年の歴史に幕を閉じた。あけぼのの廃止で、青森県内発着の定期寝台特急は姿を消す。
 青森駅では、駅員が「ありがとう!寝台特急『あけぼの』」と書かれた横断幕を列車の前で掲げた。ねぶた囃子(ばやし)も披露されるなど、ラストランに花を添えた。
 午後6時27分、伊勢崎誠駅長の合図で列車が動きだすと、鉄道ファンらは写真に収めたり、手を振るなどして見送った。
 青森市内に住む介護ヘルパー西村紀子さん(73)は東京にいる息子の部屋掃除などのため、月1回、4年間にわたり利用していた。それだけに「安くて、高速バスより楽な姿勢で東京に行けたのにね。さみしい」と涙ながらに話した。
 あけぼのは今後、ゴールデンウイークなどの繁忙期に臨時列車として運行する予定。(大山達也)
【写真説明】
寝台特急「あけぼの」をひと目見ようとホームを埋め尽くす鉄道ファンら=14日、青森駅

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