ネイチャー誌 独自調査で論文撤回も3月17日 17時37分
STAP細胞を巡る問題で、論文を掲載したイギリスの科学雑誌「ネイチャー」がNHKの取材に答え、ネイチャー誌として「独自に調査を行っている」と述べたうえで、論文の結論を裏付ける証拠がなくなれば、著者全員の同意が無くても論文が撤回される可能性を示唆しました。
神戸市にある理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらのグループが、科学雑誌「ネイチャー」に発表したSTAP細胞の論文を巡っては、先週、理化学研究所が会見を行い、「論文の制作過程で重大な誤りがあった」と述べたうえで、データの改ざんなど不正があったのかどうか調査を進めていることを明らかにしています。
この問題について、NHKがネイチャー誌に対し、論文の画像やデータに不自然な点があるのを審査で見抜けなかったのか尋ねたところ、ネイチャー誌は「審査は厳密に行われた」と述べたうえで、実験に再現性があったのかどうかについても、「論文を投稿した理化学研究所とハーバード大学の2つの研究チームがそれぞれ別々に作製したとしていた」と回答しました。
さらに、この問題をネイチャー誌としても「独自に調査している」と述べ、論文の結論を裏付ける証拠がなくなれば、著者全員の同意が無くても論文が撤回される可能性を示唆しました。
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