中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

吉永小百合 ピンときた 10月公開「ふしぎな岬の物語」

2014年3月17日 紙面から

現場会見した(左から)竹内結子、森田健作・千葉県知事、吉永小百合、阿部寛、笹野高史=千葉県南房総市で

写真

 吉永小百合(69)が女優人生初のプロデューサーに挑戦する主演映画「ふしぎな岬の物語」(10月11日公開、成島出監督)で、千葉県南房総市・和田漁港でのロケの模様が公開された。吉永のほか阿部寛(49)、竹内結子(33)、笹野高史(65)らが撮影に臨んだ。

 原作は森沢明夫さんの小説「虹の岬の喫茶店」。吉永演じる、実在する岬のカフェの女店主と、そこに集まる漁師(笹野)、漁師の娘(竹内)らとの心温まる交流や、店主を見守るおい(阿部)の姿を描く。

 今回公開されたのは、年に1度開かれる岬の伝統「鯨祭り」のシーン。原作にはない場面だが、同漁港は全国で5カ所しかない関東で唯一の小型捕鯨基地で、「鯨祭り」は全国各地の鯨漁師に伝承されているため、吉永のアイデアで劇中に盛り込まれた。

 吉永は楽しそうな笑みを浮かべながら屋台で鯨汁を作り、撮影の合間にはエキストラの子供たちと談笑。男衆が引く、映画オリジナルで作製された全長(鯨部分のみ)3メートル、高さ3メートル、重さ約250キロの鯨みこしも、勇壮に行進した。

 現地で報道陣の取材に応じた吉永は「マラソンで言うと、撮影は35キロ地点を過ぎたので、ここからラストスパートをしたい!」と意気込む。

 プロデューサー兼務については、「やっぱり難しい。撮影に入ってからは、女優としての仕事しかしてない」と笑うが、千葉県各地のロケハンにも参加。「鯨祭り」のシーンを盛り込んだ理由を「(87年公開の米映画)『八月の鯨』が好きで、岬というと鯨が出てくる感じがする。古いノスタルジーも出したかった」と説明し、こだわりをうかがわせた。

 吉永が自ら出演交渉した共演者たちは、吉永との共演に感激の面持ち。阿部は「乱闘シーンで本当は離れているのに入ってきて、『実は私も暴れたいの』って言ったのがチャーミングだった」と明かす。

 竹内も「同じ作品に出られると思っただけで舞い上がってる。菩薩(ぼさつ)様というか、すべての人を受け入れてくれる人」とし、2人とも吉永の魅力にハマって“サユリスト”になった様子だ。終始笑顔の吉永は、作品の狙いを「だんだんなくなっている人と人とのつながり合いなど、心温まるものを出したい」とPRした。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ