晴天の連休ともなれば、満員電車のような大混雑。東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転の開始から1年、港町・横浜を代表する横浜中華街や元町、山下公園といった観光スポットが活況を呈している。もちろん平日も、人の流れが途切れることはない。
東京の北部や埼玉県からも便利になった元町・中華街駅周辺は、2004年の横浜高速鉄道みなとみらい線開通以来のにぎわいを見せる。
■チャーミングセールに人だかり
2月26日午後。50年超の歴史がある春の「チャーミングセール」が開かれていた元町のショッピングストリートには、平日にもかかわらず中高年の女性の人だかりができていた。割引価格になった靴やバッグ、洋服などを買い求める人波はかつての「ハマトラ」ブームを思わせる。
埼玉県和光市から習い事仲間5人と買い物に来たという60代の主婦にこの後の予定を聞くと「中華街で小籠包(ショウロンポウ)を食べる」と教えてくれた。和光市駅からは直通運転で1時間強。「寝てたら着いた」ぐらいの距離感だ。
協同組合元町SS会の永井淳二理事長は「関東圏から予想以上に多くの人にきてもらい、客層が広がった」と話す。同会の約240店舗のクレジットカード決済による売上高でみると、相互直通の開始以来「平均して前年同月比5~7%増」(同)という。
みなとみらい(MM)21地区から山下公園、中華街への道程は定番の観光・デートコース。近未来的なMM21地区と、歴史を感じる元町・中華街という「2つの横浜の顔を楽しむために回遊する観光客が増えた」(元町SS会の永井理事長)。
その中心が、神奈川県の人口の2.5倍にあたる年間2200万~2300万人が訪れる中華街。有名店などの大半が加盟する横浜中華街発展会協同組合の李宏道理事長は「中華街にも明らかにお客さんが増えた」と話す。同組合加盟店舗だけで約320、それ以外の店もすべて合わせれば500を超える店が軒を連ね、日本最大のチャイナタウンを形成する。
その昔は「南京町」と呼ばれた中華街。1980年代後半から急速に観光地化が進んだ。04年のみなとみらい線開通で利便性が高まり観光客が一気に増え、リーマン・ショックなどを経て落ち込んだものの相互直通によって盛り返した。
横浜、元町、中華街、副都心線
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