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シリア政府軍 反政府勢力の拠点を奪還3月17日 1時53分
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内戦が続くシリアでは、反政府勢力が戦略上の拠点としてきた隣国レバノンとの国境に近い町を政府軍が奪還し、今後、戦闘を一層優位に進めるものとみられます。
シリアでは、民主化運動「アラブの春」が飛び火して混乱が始まってから3年となりますが、政府軍と反政府勢力との間で戦闘が続き、国連の仲介による和平に向けた交渉も行き詰まっています。
シリアの国営テレビは16日、これまで反政府勢力が支配していた中部の町ヤブルドについて、「町からテロリストを掃討した」として、政府軍が奪還したと伝えました。
ヤブルドは隣国レバノンとの国境に近く、反政府勢力にとっては、政府軍との激しい戦闘が続くダマスカス郊外などに戦闘員や武器を送るための戦略上、重要な拠点でした。
ヤブルドにいる反政府勢力の活動家は16日、NHKの取材に対し、町が奪還されたことを認めたうえで、「町には政府軍の兵士があふれ、人々は家の中に閉じこもっている。重要な拠点が奪還されたことはわれわれにとって痛手だ」と話しています。
政府軍は、隣国レバノンのシーア派組織ヒズボラが本格的に参戦して以降攻勢を強めており、ヤブルドを奪還したことで、今後、戦闘を一層優位に進めるものとみられ、反政府勢力は劣勢に立たされています。
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